抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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米粉の水挽において,石臼の上下の間隔(クリアランス)を大,中,小と,回転速度を400rpm,600rpm,800rpmと変えることで,9種の米粉(A~I)を調製した。石臼の間隔であるクリアランス(中)の米粉体積平均径は5~6μmを示したことより,単粒粒子の状態まで砕かれ,粒子径のばらつきが少なく,損傷澱粉率は約2.3%という低い値を示した。クリアランスが(小)と(大)の場合には,回転速度により40μm以上の大粒子が残っておりでんぷん複粒の集合体が残存している一方で細粒も存在しており,損傷澱粉率がやや高い試料がみられた。また米粉の粒子径が小さいほど米粉分散液の粘度が高くなる傾向を示した。これらのことより,米粉の水挽きにおいてクリアランス調整が米粉の粒子径および米粉製品の食感に影響しており,現状の方法であるクリアランス(中)により安定した米粉が得られた。クリアランス(中)により製造した米粉を用いたマドレーヌケーキは小麦粉によるマドレーヌケーキより硬く凝集性が低くなるが,分子量約100万のKGMを0.1%混合すると,やや膨らみが悪くなるが,水分保持があり,ケーキのまとまりを良くする効果がみられた。(著者抄録)