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J-GLOBAL ID：201202228191738380   整理番号：12A1558573

清酒中の品質劣化に関わるタンパク質のリン酸カルシウムによる除去

著者 (8件)： 近藤徹弥 (あいち産業科学技術総合セ) ,  石原那美 (あいち産業科学技術総合セ) ,  児島雅博 (あいち産業科学技術総合セ) ,  福原徹 (あいち産業科学技術総合セ) ,  濱口裕昭 (あいち産業科学技術総合セ) ,  加藤丈雄 (あいち産業科学技術総合セ) ,  伊藤智之 (盛田) ,  松田幹 (名古屋大 大学院生命農学研究科)
資料名： New Food Industry  (New Food Industry)
巻： 54  号： 11  ページ： 7-14  発行年： 2012年11月01日 
JST資料番号： F0354A  ISSN： 0547-0277  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 製造工程上,手間のかかる清酒原酒中のたんぱく質除去に,リン酸カルシウム(CAP)による吸着が極めて有効であることうを見出し,新たな高吸着性のCAPを開発した。原料,温度,添加物を変えた11種のCAPを調整し,原酒に加えて試験したところ,CaCl2およびNa2HPO4を原料に,NaHCO3を添加物として35°Cで調整したCa11が,たんぱく質除去性能に優れ,かつ酸度,アミノ酸度に影響が少なかった。詳細な検討の結果,本品の4~5%の添加は,品質劣化酵素も除去できた。

シソーラス用語： *清酒 ,  劣化 ,  タンパク質 ,  *リン酸カルシウム ,  *除去 ,  貯蔵安定性 ,  塩化カルシウム ,  炭酸水素ナトリウム ,  リン酸水素ナトリウム
準シソーラス用語： 鮮度保持 ,  *蛋白質除去 ,  品質劣化

分類 (2件)： 清酒  (FK04023G) ,  食品の品質  (FJ01040F)

引用文献 (14件)：

• 1) 杉田 脩, 蔭山公雄:清酒醸造中に於ける各成分の変化 (第11報), 醗酵工学雑誌, 36:331-335, 1958.
• 2) 近藤恭一, 草間透, 中沢英五郎, 竹村成三:生貯蔵酒の糖組成, 日醸協誌, 78:303-305, 1983.
• 3) 近藤恭一, 大場俊輝, 中村欽一:限外ろ過による生酒の処理, 日醸協誌, 79:267-270, 1984.
• 4) Dorozhkin S, Epple M: Biological and medical significance of calcium phosphates, Angew. Chem. Mt. Ed., 41: 3130-3146, 2002.
• 5) Wang K, Zhou C, Hong Y, Zhang X: A review of protein adsorption on bioceramics, Interface Focus, 2: 259-277, 2012.

タイトルに関連する用語 (4件)： 清酒 ,  品質劣化 ,  タンパク質 ,  リン酸カルシウム