文献

J-GLOBAL ID：201702284733015043   整理番号：17A0934487

土砂移動を考慮した津波シミュレーション

著者 (3件)： 山下啓 ,  阿部郁男 ,  今村文彦
資料名： 建設工学研究振興会年報  (Annual Report of Society for the Promotion of Construction Engineering)
号： 52  ページ： 11-13  発行年： 2017年07月25日 
JST資料番号： S0420A  ISSN： 0288-9994  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 東日本大震災および大津波では,岩手・宮城の太平洋沿岸の土砂移動に伴う地形変化が,津波ハザード拡大の一因と指摘されている。そこで,南海トラフ巨大地震津波を想定し,土砂移動を考慮して津波シミュレーションを行い,影響評価した。シミュレーションは,津波氾濫と土砂移動の連成モデルで行った。津波による土砂移動モデルでは,精度向上のため掃流砂と浮遊砂の交換を考慮した。解析の結果,想定津波の第1波の押し波により,海岸線の砂丘が侵食された。土砂移動を考慮しない場合と比較すると,背後の陸域における浸水高や流速が増加し,浸水範囲が拡大した。河口砂州も同様に侵食を受け,津波が増幅した。

シソーラス用語： 震災 ,  東北地方 ,  *津波 ,  *沿岸 ,  移動 ,  河成堆積物 ,  リスク ,  拡大 ,  プレート間地震 ,  大地震 ,  シミュレーション ,  数値解析
準シソーラス用語： *東日本大震災 ,  沿岸域 ,  *土砂移動 ,  *ハザード ,  *南海トラフ巨大地震 ,  地震津波 ,  *連成解析

分類 (4件)： 波浪,潮流  (DC06040R) ,  地震活動  (DC03030L) ,  沿岸海洋物理学  (DC06060N) ,  海岸工学  (RC13000X)

引用文献 (4件)：

• 高橋智幸・首藤伸夫・今村文彦・浅井大輔, 掃流砂層・浮遊砂層間の交換砂量を考慮した津波移動床モデルの開発, 海岸工学論文集, 第46巻, pp.606-610, 1999.
• 山下啓,菅原大助,高橋智幸,今村文彦,齋藤友一,今任嘉幸,甲斐恭,上原均,加藤季広,中田一人,坂良太郎,西川朝雄 : 岩手県陸前高田市における2011年東北地方太平洋沖地震津波による大規模土砂移動の再現計算, 土木学会論文集B2(海岸工学), Vol.71, No.2, pp.I_499-I_504, 2015.
• Sugawara, D., Yamashita, K., Takahashi, T., Imamura, F., Role of sediment transport model to improve the tsunami numerical simulation, American Geophysical Union 2015 Fall Meeting, 2015.
• Imamura, F., Yalciner, A. C. & Ozyurt, G., Tsunami modelling manual, UNESCO Tsunami modelling course (UNESCO), 2006.

タイトルに関連する用語 (2件)： 土砂移動 ,  津波シミュレーション