抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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「銀河のしずく」は,2006年8月に耐冷性,いもち病圃場抵抗性に優れる中生の良食味品種の育成を目標として,岩手県農業研究センターにおいて「奥羽400号」を母,「北陸208号」を父として人工交配を行い,その後代から選抜育成された品種である。奨励品種決定調査において中生の主食用良質良食味品種として有望と判断され,2015年2月に岩手県の奨励品種として採用され,同年11月に品種登録申請を行った。「銀河のしずく」は,出穂期,成熟期とも「あきたこまち」に比べ2~3日遅い“中生の中”に属する岩手県中部及び沿岸南部で栽培可能な品種である。草型は“偏穂重型”で,耐倒伏性は「あきたこまち」より強い“やや強”,障害型耐冷性は“極強”,いもち病真性抵抗性遺伝子型は“Pia,Pii,Pik”と推定され,圃場抵抗性は葉いもちは“中~やや強で”,穂いもちは“やや強”で,穂いもち圃場抵抗性遺伝子“Pb1”を有する。収量性は「あきたこまち」に比べてやや優る。食味は,「あきたこまち」並からやや優り,炊飯米が白くつややかで,適度な硬さと粘りが特徴である。本県の主力品種として,県中部及び沿岸南部地帯,20,000haでの普及が見込まれる。(著者抄録)