抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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海洋表層におけるケイ素循環を理解するため,安定同位体
30Siを用いて生物ケイ酸の生産速度と溶解速度を同時に測定する方法について検討した。ケイ素安定同位体比の測定には,高分解能ICP質量分析計を用いることで,十分な精度の値が得られることを確認した。親潮・混合域において有光層内の生物ケイ酸の生産・溶解速度の測定を試みた結果,0.001~0.2μmol l
-1d
-1の生産速度と,0.07~0.2μmol l
-1d
-1の溶解速度が得られた。春季ブルーム終焉後で生物ケイ酸の現存量が少なかったため,得られた生産速度はベーリング海や南極海での報告値よりも一桁低く,サルガッソー海に近い値であった。(著者抄録)