抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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(ア)クエン酸処理がトマトの生育に及ぼす影響:a クエン酸は9mMまでは十分施用可能であり,それ以上の比較的高濃度であっても根が褐変するなどの顕著な障害は認められなかった。b 9mM以上の濃度ではクエン酸の施用濃度が上昇するにしたがい生育が抑制される傾向が認められた。c クエン酸の連続施用では,果実への分配を増加させる可能性が示唆されたが,糖度には影響を与えなかった。(イ)クエン酸処理がキュウリの生育に及ぼす影響:キュウリ栽培において,クエン酸の施用や培養液への添加処理によって生育やリン酸吸収が促進されることが示唆された。特に,蓄積したリン酸レベルが低い土壌及びリン酸を吸着しやすい土壌での効果が大きくなることが明らかとなった。(ウ)培養液のリン濃度がキュウリの生育及びリン吸収に及ぼす影響:養液栽培及び葉柄汁液診断の手法を利用し,低リン条件下でのキュウリの生育反応やリンの吸収及び物質生産について評価した。培養液のリン濃度を0.2,0.4,0.8,1.4,2.2me/Lと異にし,定植後64日間,湛液水耕栽培を行った。培養液のリン濃度と植物体のリン吸収量(r=0.982)及び総乾物生産(r=0.915)との間には,それぞれ高い相関があったが,培養液のリン濃度が1.4me/L以上では,総乾物重の増加傾向はみられなかった。0.8me/L以下の低リン区では,生育や葉面積,養分吸収が制限され,総乾物重は大きく減少した。葉柄汁液のリン濃度(PPs)と葉のリン濃度(PL)との間には,PL=3.134×ln(PPs)-6.267で示される有意な相関関係(r=0.946)が認められた。一方,培養液のリン濃度の増加に伴い,葉柄汁液のリン濃度は直線的に上昇した。本研究の生育及び養分吸収の結果から,乾物生産を維持するためには,培養液のリン濃度を約0.8me/L以上とし,葉柄汁液のリン濃度を約90ppm以上に保つ管理が望ましいと考えられた。しかし,培養液のリン濃度が1.4me/L以上では,リンの施用効率を高める効果は少ないと考えられた。(著者抄録)