抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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放射光を用いた回折実験や,X線吸収,光電子分光などの分光手法は,結晶構造の微小な変化の検出や,イオンの価数の決定に欠かせない。2011年に報告したBi
0.95La
0.05NiO
3における巨大負熱膨張は,3価と5価に不均化したBiと2価のNiの間で昇温による電荷移動が起こり,Ni
2+→Ni
3+の酸化に伴いNi-O結合が収縮する事が起源である。Biの電荷不均化解消による結晶構造変化の検出と,ボンドバレンスサム計算による価数見積のためには,高分解能,かつ重元素のビスマスを含んでいても強度の信頼性が高い,透過配置での放射光粉末回折実験が非常に有効であった。さらに,負熱膨張の鍵である価数変化を直接的に観察するには,放射光を用いた元素選択的な分光測定が不可欠である。本稿では,BiNiO
3をベースとした巨大負熱膨張材料と,放射光X線吸収分光法を用いて解明してきたそのメカニズムについて紹介する。(著者抄録)