文献

J-GLOBAL ID：201702260790248540   整理番号：17A0932308

いかにして救援物資を輸送するのか-広域災害発生時における二次的被害の軽減に対する地理学の貢献-

著者 (8件)： 荒木一視 (山口大学教授.博士(文学)) ,  岩間信之 (茨城キリスト教大学教授.博士(理学)) ,  楮原京子 (山口大学講師.博士(理学)) ,  熊谷美香 (和歌山県立医科大学助教) ,  熊谷美香 (大阪市立大学地域連携センター研究員.修士(文学)) ,  田中耕市 (茨城大学准教授.博士(理学)) ,  中村努 (高知大学教育学部講師.博士(学術)) ,  松多信尚 (岡山大学准教授.博士(理学))
資料名： E-Journal GEO (Web)  (E-Journal GEO (Web))
巻： 11  号： 2  ページ： 526-551(J-STAGE)  発行年： 2016年 
JST資料番号： U0152A  ISSN： 1880-8107  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 東日本大震災を踏まえて,広域災害発生時の救援物資輸送に関わる地理学からの貢献を論じた.具体的には遠くない将来に発生が予想される南海トラフ地震を念頭に,懸念される障害と効果的な対策を検討した.南海トラフ地震で大きな被害が想定される西南日本の太平洋沿岸,特に紀伊半島や南四国,東九州は主要幹線路から外れ,交通インフラの整備が遅れた地域であると同時に過疎化・高齢化も進んでいる.また,農村が自給的性格を喪失し,食料をはじめとした多くを都市からの供給に依存する今日の状況の中で,災害による物資流通の遮断や遅延は,東日本大震災以上に大きな混乱をもたらすことが危惧される.それを軽減するためには,迅速で効果的に物資を輸送するルートや備蓄態勢の構築が必要であるが,こうした点に関わる包括的な取組みは,防災対策や復興支援などの従来的な災害対策と比べて脆弱である.(著者抄録)

シソーラス用語： *災害復旧 ,  *広域処理 ,  *救助 ,  *貨物輸送 ,  損害 ,  地理学 ,  震災 ,  津波 ,  大地震 ,  地理情報システム ,  *インフラストラクチャー ,  少子高齢化社会 ,  輸送網 ,  二次被害 ,  東日本大震災 ,  南海トラフ地震 ,  交通インフラ
準シソーラス用語： GIS【地理】

著者キーワード (10件)： 広域災害 ,  救援物資 ,  南海トラフ地震 ,  地理学 ,  GIS ,  widespread disaster ,  relief supply ,  Nankai megathrust earthquake ,  geography ,  GIS

分類 (1件)： 自然災害  (RA02030M)

引用文献 (40件)：

• 荒木一視 1998.野菜の地域間流動と都市の階層構造.森川 洋編『都市と地域構造』325-355. 大明堂.
• 岩間信之編 2011.『フードデザート問題--無縁社会が生む「食の砂漠」』農林統計協会.
• 岩間信之・浅川達人・田中耕市・駒木伸比古 2016a.食料品アクセスおよび家族・地域住民との繋がりを指標としたフードデザートの析出.E-journal GEO 11: 70-84. https://www.jstage.jst.go.jp/article/ejgeo/11/1/11_70/_article/-char/ja/
• 岩間信之・田中耕市・駒木伸比古・浅川達人 2015.高齢者の健康的な食生活維持に対する阻害要因の分析--GISおよびマルチレベル分析を用いたフードデザート問題の検討.フードシステム研究22: 55-69.
• 岩間信之・佐々木 緑・田中耕市・駒木伸比古・浅川達人 2013.東日本大震災被災地における食料品小売業の復興プロセスと仮設住宅居住者の生活環境問題.E-journal GEO 7: 178-196. https://www.jstage.jst.go.jp/article/ejgeo/7/2/7_178/_article/-char/ja/

タイトルに関連する用語 (5件)： 救援物資 ,  輸送 ,  広域災害 ,  被害 ,  地理学