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J-GLOBAL ID：202002215524146642   整理番号：20A1719826

塩化物水溶液中における銅合金の腐食に及ぼすCu²⁺およびCl^-の影響

Influence of Cu²⁺ and Cl^- on Corrosion of Cu Alloys in Chloride Aqueous Solutions

著者 (4件)： 安田吉伸 (滋賀県東北部工技セ) ,  松林良蔵 (ビワライト) ,  丸山徹 (関西大 化学生命工) ,  春名匠 (関西大 化学生命工)
資料名： 銅と銅合金  (Journal of Japan Institute of Copper)
巻： 59  ページ： 161-166  発行年： 2020年08月01日 
JST資料番号： S0603A  ISSN： 1347-7234  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： CuCl₂水溶液中でCu-Sn-Zn-S合金(鉛フリーCu合金の1種)の腐食挙動を調べた。JIS CAC411(Cu-Sn-Zn-S合金),CuおよびSnを試料として使用した。試験溶液はCu²⁺とCl^-濃度を制御したCuCl₂+NaCl溶液であった。各溶液中の各試料の分極曲線を測定した。結果を以下に記述した。Cu²⁺濃度の増加により,カソード反応は加速され,CuとCAC411試料の腐食電位は高くなったが,アノード分極曲線の形状はほとんど変化しなかった。一方,Cl^-濃度の増加により,アノード反応が加速され,CuとCAC411試料の腐食電位は低下した。ジェットインスリット試験に一般的に使用される1.0mass%CuCl₂溶液は,CuClから成る腐食生成物層の形成を容易にした。CAC411試料に生成した腐食生成物層には,Snが濃縮していた。CAC411に生成した腐食生成物の粒子は微細であり,腐食生成物層はCu上のものより緻密であった。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *銅合金 ,  スズ含有合金 ,  亜鉛含有合金 ,  硫黄含有合金 ,  *耐食性 ,  塩化銅 ,  金属イオン ,  銅化合物 ,  塩化ナトリウム ,  電気化学的分極 ,  陽分極 ,  反応速度 ,  腐食電位 ,  腐食生成物 ,  陰極分極 ,  銅イオン
準シソーラス用語： 陰分極 ,  鉛フリー材料 ,  CAC411 ,  銅イオン(2+) ,  カソード分極 ,  アノード分極

分類 (1件)： 腐食基礎理論,腐食試験  (WB03020Q)

引用文献 (20件)：

• 小林武,明石巌,丸山徹,阿部弘幸,杉谷崇,若井寛明:鋳造工学,81(2009),650-660.
• 岡根利光:素形材,59(2018),22-23.
• 岡根利光:鋳造工学,(2010),740-745.
• JIS H5120:Japan Industrial Standards.,(2016).
• 阿部弘幸,丸山徹,野洲拓也,松林良蔵,小林武:鋳造工学,81(2009),661-666.

タイトルに関連する用語 (4件)： 塩化物 ,  水溶液 ,  銅合金 ,  腐食