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J-GLOBAL ID：202202217373918474   整理番号：22A0062797

都市地形を対象とした津波浸水時の陸域の流速場の比較検討

A COMPARISON OF VELOCITY FIELD IN TSUNAMI INUNDATION OVER COASTAL URBAN CITY

著者 (4件)： 福井信気 (京都大学 大学院工学研究科) ,  森信人 (京都大学 防災研究所) ,  千田優 (港湾空港技術研究所) ,  安田誠宏 (関西大学 環境都市工学部)
資料名： 土木学会論文集 B2(海岸工学)(Web)  (海岸工学論文集(Web))
巻： 77  号： 2  ページ： I_211-I_216(J-STAGE)  発行年： 2021年 
JST資料番号： U0396A  ISSN： 1883-8944  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年では10m以下の建物形状を解像した高解像度地形を用いた非線形長波方程式による高負荷な浸水計算が可能だが,多数アンサンブルなどの実務的な計算では,解像度を落とし陸上構造物を粗度係数として扱う.この際に構造物の有無を考慮した粗度係数や形状を考慮した抗力の提案が行われているが,精度検証は浸水深や到達時刻を用いて行われ,詳細な流速場の検証を行った例は少ない.本研究では,計算格子内の構造物を抗力として取り扱う平均化個別建物抗力モデル(iDFM)について,理想化数値実験や津波浸水実験の再現計算を通して浸水範囲や流速場の精度検証を行った.その結果,iDFMの浸水範囲の再現性は解像度によらず良好であったが,流速場については,市街地内の道路など局所的な流れが支配的になる部分では再現性が低くモデル改善の必要性が示唆された.(著者抄録)

シソーラス用語： 流速 ,  *陸地 ,  津波 ,  都市 ,  粗度係数 ,  抗力 ,  実験 ,  再現性 ,  モデル ,  数値実験 ,  *流速場
準シソーラス用語： 津波浸水実験

著者キーワード (6件)： tsunami ,  inundation ,  velocity field ,  inundation area ,  drag force ,  iDFM

分類 (2件)： 波浪,潮流  (DC06040R) ,  自然災害  (RA02030M)

引用文献 (11件)：

• 1) Prasetyo, A., Yasuda, T., Miyashita, T., Mori, N. : Physical modeling and numerical analysis of tsunami inundation in a coastal city, Frontiers in built environment, Vol. 5, 46, 2019.
• 2) 国土交通省水管理局・国土保全局海岸室,国土交通省国土技術政策総合研究所河川研究部海岸研究室:津波浸水想定の設定の手引き Ver 2.10, 78p., 2019.
• 3) 小谷美佐,今村文彦,首藤伸夫:GISを利用した津波遡上計算と被害推定法,海岸工学論文集,第45巻,pp. 356-360,1998.
• 4) 油屋貴子,今村文彦:合成等価粗度モデルを用いた津波氾濫シミュレーションの提案,海岸工学論文集,第49巻,pp. 276-280,2002.
• 5) 今井健太郎,今村文彦,岩間俊二 : 市街地における実用的な津波氾濫解析手法の提案,土木学会論文集 B2(海岸工学),Vol. 69, No. 2, pp. I_311-I_315, 2013.

タイトルに関連する用語 (7件)： 都市 ,  地形 ,  津波 ,  浸水 ,  陸域 ,  流速場 ,  比較検討