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J-GLOBAL ID：202202281588356104   整理番号：22A0822829

超小型推進系への利用を見据えた高エネルギーイオン液体の研究

Research of High Energetic Ionic Liquid Propellants for Micro Propulsion System

著者 (9件)： 松永浩貴 (福岡大 工) ,  伊東山登 (名古屋大 未来材料・システム研) ,  松本幸太郎 (日本大 生産工) ,  塩田謙人 (横浜国大) ,  伊里友一朗 (横浜国大 大学院環境情報研究院) ,  勝身俊之 (長岡技科大 大学院) ,  羽生宏人 (宇宙科学研) ,  野田賢 (福岡大 工) ,  三宅淳巳 (横浜国大 大学院環境情報研究院)
資料名： 宇宙航空研究開発機構研究開発報告 JAXA-RR-(Web)  (JAXA-RR (Web))
号： 21-002  ページ： 1-5 (WEB ONLY)  発行年： 2022年02月04日 
JST資料番号： U1011A  ISSN： 2433-2216  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 高エネルギー物質研究会では,アンモニウムジニトラミド(ADN)を基剤とした高エネルギーイオン液体(ADN系EILs)を推進剤とした衛星用化学推進系の研究開発を進めている.ADN系EILsは固体エネルギー物質の混合のみで調製可能であり,低蒸気圧,高エネルギー密度という特性から,高性能かつ安全な推進剤となることが期待される.数年以内の軌道上実証を目指し,合成から運用までの一貫した研究開発を進めている.本年度は,小型連続反応器を用いたADNの合成,これまでに見出された手法に基づくEILs組成のデザイン,レーザーおよび電解を用いたEILsの新規点火方式の実現可能性評価,EILsの安全利用に向けた化学安定性と材料適合性試験を進め,実用化に向けた技術の高度化がなされた.今後はスラスタの試作および推進性能の実証を行い,化学推進系としての成立性を明らかにする.(著者抄録)

シソーラス用語： *イオン液体 ,  物質 ,  *推薬 ,  推進システム ,  アンモニウム化合物 ,  ニトロアミン ,  着火 ,  着火遅れ ,  安全性 ,  安定性 ,  混合物 ,  装置 ,  スラスタ ,  高エネルギー物質 ,  レーザ点火 ,  化学的安定性 ,  ウレア化合物
準シソーラス用語： レーザ着火 ,  化学安定性 ,  *高エネルギーイオン液体 ,  電解着火

分類 (1件)： ロケットエンジン  (PB02050J)

物質索引 (3件)： アンモニウムジニトラミド ,  メタンアミン・硝酸塩 ,  尿素

引用文献 (29件)：

• 羽生宏人: 産業化が加速する宇宙開発利用分野の技術開発動向,火薬学会春季研究発表会,No.26 (2018).
• 船瀬龍,五十嵐哲,川端洋輔:超小型宇宙科学・探査ミッションにおける推進系利用の現状と今後への期待,日本航空宇宙学会誌,67 (2019), pp.233-238.
• Matsunaga, H., Habu, H., and Miyake, A.:Preparation and thermal decomposition behavior of ammonium dinitramide-based energetic ionic liquid propellant, Sci. Technol. Energ. Mater., 78 (2017), pp.65-70.
• Ide, Y., Takahashi, T., Iwai, K., Nozoe, K., Habu, H., and Tokudome, S.:Potential of ADN-based ionic liquid propellant for spacecraft propulsion, Procedia Engineering, 99 (2015), pp.332-337.
• Gordon, S. and McBride, B. J.:Computer program for calculation of complex chemical equilibrium compositions and applications, NASA Reference Publication 1311 (1996).

タイトルに関連する用語 (4件)： 推進系 ,  高エネルギー ,  イオン液体 ,  研究