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J-GLOBAL ID:200902223496039778   整理番号:08A1233590

栽培条件の異なるブドウ「甲州」を用いたワインの個性化醸造技術の確立に関する研究(第3報)

著者 (11件):
資料名:
号: 22  ページ: 154-171  発行年: 2008年10月31日 
JST資料番号: L0017A  ISSN: 0914-711X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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山梨県内23圃場で栽培された甲州種ブドウから38種類のワインを醸成し,圃場間格差および薬剤散布体系(ボルドー液),醸造条件(液化炭酸ガス),収穫時期,酵母(POF活性)の違いが,果実・果汁・ワインの品質およびワインの香気成分に及ぼす影響について検討した。その結果,ボルドー液散布の有無による糖度・酸含量への影響は認められなかったが,ボルドー液無散布の体系では葉の病害の発生が多かった。ボルドー液の棚上散布により,果房の付着量や果汁中の銅含有量を低減できた。官能評価より,薬剤散布体系による有意差は認められず,仕込み時に液体炭酸ガスを使用した試験区では香りの質が有意に良いとされた。POF活性の無い酵母(VL-1)を使用した試験区では,POF活性のある酵母(VL-3)と比較して,4VP及び4VG量が顕著に少ないことが確認された。果汁中のプロリン以外の遊離アミノ酸量と発酵日数には,強い負の相関が認められ,窒素欠乏により発酵が遅延していたことが示唆された。また,資化性アミノ酸が600~800mg/Lを境に,それ以上の試験区では発酵日数との相関は低く,順調に発酵が進行しているものと考えられた。また,果汁中のプロリン以外の遊離アミノ酸量とワイン中の香気成分量の相関を求めたところ,果実様の香気をもつエステル類と強い正の相関が認められ,エステル類を多く含む試験区のワインは官能評価で良い評価を受けた。甲州種ワインの中には,果汁中のプロリン以外の遊離アミノ酸が酵母の増殖に対して量的に十分ではなく,結果として発酵速度や香気生成に影響を及ぼし,ワインの品質に影響を与える可能性が示唆された。(著者抄録)
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分類 (1件):
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ぶどう酒 
物質索引 (7件):
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引用文献 (7件):
  • 中込一憲, 小林和司, 齊藤典義, 三森真里子, 古屋栄: 山梨県総合理工学研究機構, Vol.1, p.55(2006)
  • 樋川芳仁, 飯野修一, 中山忠博, 荻野敏: 山梨県総合理工学研究機構, Vol.1, p.59(2006)
  • 時友裕紀子: 山梨県総合理工学研究機構, Vol.1, p.63(2006)
  • 小松正和, 飯野修一, 中山忠博, 上垣良信, 中込一憲, 齊藤典義, 時友裕紀子, 上野昇: 山梨県総合理工学研究機構, Vol.2, p.43(2007)
  • 葡萄酒醸造法: 山梨県工業技術センター, p.91(2000)
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