抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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化学物質総合管理に関する企業の改善活動の促進に資するため、企業活動調査を実施している。評価指標の基本的枠組みは、Science軸 (科学的基盤の軸)、Capacity軸 (人材・組織の能力の軸)、Performance軸 (活動の実績および取引関係者との連携や社会への情報公開の実施状況に関する軸) の3つの評価軸と、「ハザード評価(H)」、「曝露評価(E)」、「リスク評価(R)」、「リスク管理(RM)」の4つの評価要素のマトリックスとなっている。2007年度の調査にあたり、評価指標と国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ (SAICM) の世界行動計画との比較を行なった。そしてこれを受けて、Performance軸の従来の視点に加え、従業員、消費者、一般市民、環境保全の4つの管理の視点を加え、Performance軸のさらなる充実を図った。2007年度調査では224社から有効回答が得られた。総合到達度、項目別到達度を解析した結果、前年度の調査結果とほぼ同様の傾向があることが分かった。2007年度新たに追加した「個別管理の視点」は全体的な到達度が低く、その中では環境保全に対して相対的に従業員、消費者、一般市民の視点が軽視されている。また、2005年から2007年の調査結果をもとに総合到達度について経年変化の傾向の解析を試みたところ、今後活動が活発な企業はより活発に、活動が低調な企業は更に低調になり、企業の活動が二極分化していく可能性が示唆された。(著者抄録)