文献

J-GLOBAL ID：200902256754167056   整理番号：08A0261127

観光の視点からみた世界自然遺産

著者 (6件)： 渡辺悌二 (北大 大学院地球環境科学研究院) ,  海津ゆりえ (文教大 国際) ,  可知直毅 (首都大学東京) ,  寺崎竜雄 (日本交通公社) ,  野口健 ,  吉田正人 (江戸川大 社会)
資料名： 地球環境  (Global Environmental Research)
巻： 13  号： 1  ページ： 123-132  発行年： 2008年 
JST資料番号： L3597A  ISSN： 1342-226X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 日本の世界自然遺産登録地域について,世界遺産登録と観光との関わりにおける現状及び問題点並びに将来的な方向性について概説した。白神山地及び屋久島では集客効果が10年以上にわたって続いているが,知床での集客効果は一時的であることが分かった。世界自然遺産登録には開発規制や観光客数増加効果などの問題が伴い,逆に観光開発を目指さない世界自然遺産登録の視点も存在する。世界自然遺産登録へのプロセスの問題点には意義,効果,保全,利用などについての議論の不十分さがあり,エコツーリズムやガイドの問題とも絡んでくる。世界自然遺産における資源管理には積極的管理が必要となり,資源状態の適正化,観光資源の質の確保,ガイドによる情報価値の付加などが求められる。また様々なステークホルダーの連携による保全管理が必要となる。今後は保護地域のゾーニングや自然資源管理と観光開発とのバランスなどが重要となる。

シソーラス用語： *資源 ,  *自然環境 ,  環境保全 ,  自然保護 ,  山岳地 ,  鹿児島県 ,  島 ,  青森県 ,  秋田県 ,  北海道 ,  観光 ,  人間 ,  地域開発 ,  地域制 ,  *世界自然遺産 ,  *観光資源 ,  白神山地 ,  屋久島 ,  エコツーリズム ,  世界遺産 ,  観光客
準シソーラス用語： 知床 ,  ゾーニング

分類 (3件)： 自然保護  (SB06000L) ,  環境問題  (SA01020V) ,  観光,レクリエーション  (RD04030J)

引用文献 (25件)：

• 秋道智彌 (2007) 世界遺産の自然と文化. 秋道智彌 (編) 水と世界遺産-景観・環境・暮らしをめぐって, 小学館, 14-18.
• 中村俊介 (2006) 世界遺産が消えてゆく. 千倉書房.
• 財団法人日本交通公社 (2007) 旅行者動向2007-国内・海外旅行者の意識と行動-, 財団法人日本交通公社.
• 市川 聡 (2008) 世界遺産登録後の屋久島の課題とエコツーリズムの現状. 地球環境, 13, 61-70.
• 村田良介 (2008) 世界遺産登録による知床の変化. 地球環境, 13, 81-88.

タイトルに関連する用語 (3件)： 観光 ,  視点 ,  世界自然遺産