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J-GLOBAL ID:200902258779796638   整理番号:09A1283032

日本の降下煤塵における変則的なウランアイソトープ比

Anomalous Uranium Isotope Ratio in Atmospheric Deposits in Japan
著者 (9件):
資料名:
巻: 46  号: 12  ページ: 1094-1098 (J-STAGE)  発行年: 2009年 
JST資料番号: G0317A  ISSN: 0022-3131  CODEN: JNSTAX  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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ウラニウム同位体比とりわけ238U/235U比率は,自然において本質的(±1‰)に変動せず,変動は人為的な原子力活動に起因すると考えられる。1950年代,日本の気象庁(JMA)は,大気中の降下煤塵の採取と,原子力活動に関連した人工放射性核種の測定を開始した。監視は,主要核分裂生成物としての,137Csと90Sr濃度測定を主として実施され,238U/235U比率は原子力活動に関する直接の情報を付与すると期待されるが,今まで報告されなかった。本研究の目的は,地球規模の放射性フォールアウトに関連した日本の降下煤塵における238U/235U比率を明確化することである。降下煤塵は毎月,雨天時に採取された。硝酸抽出後,酸可溶部と不溶部が別々にICP-MSで測定された。得られた同位体比は,天然比と見なされる海水中の同位体比により標準化された。海水中の238U/235U比率は,U濃度:0.2~8.2μgdm-3の範囲で一定であり,調製されたサンプルのU濃度は1.0~6μgdm-3の範囲なので,ウランアイソトープ比は,ウラン濃度とは無関係と考えられる。海水中の同位体比率は,0.999±0.005(90%信頼度)である。1964~2000年間の降下煤塵の238U/235U比率は,自然比より少し高く,1963~1979年間の日本全体の混合は,自然比より,かなり低かった。中央アジアの核施設起源の高濃縮ウランを含む砂や土壌は,1960年代,西風に乗って日本に絶え間なく飛来した。日本のあ960年代,及び/あるいは1970年代のおける劣化ウランの娘核種の可能性が,強く示唆された。劣化ウランの最初の大規模な排出が,1991年の湾岸戦争の劣化ウラン兵器からのものであるという見解を変えるものに,なるかもしれない。
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分類 (1件):
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環境の汚染及び防止 
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