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J-GLOBAL ID：200902261545339277   整理番号：09A0949099

タマネギの酵素糖化法によるバイオエタノール生産

Ethanol Production from Enzymatic Hydrolysate of an Onion using Saccharomyces cerevisiae

著者 (4件)： 滝村修 (産業技術総合研 バイオマス研究セ) ,  井上宏之 (産業技術総合研 バイオマス研究セ) ,  村上克治 (産業技術総合研 バイオマス研究セ) ,  澤山茂樹 (産業技術総合研 バイオマス研究セ)
資料名： 廃棄物資源循環学会論文誌  (Journal of the Japan Society of Material Cycles and Waste Management)
巻： 20  号： 4  ページ： 262-267  発行年： 2009年07月 
JST資料番号： L1596A  ISSN： 1883-5856  CODEN： HSJGCW  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 廃棄タマネギからのバイオエタノール製造を目的に,タマネギにおけるセルラーゼ酵素を用いた糖化特性とSaccharomyces cerevisiae IR-2酵母を用いた発酵特性を調べた。セルラーゼによって加水分解された単糖は,ブドウ糖と果糖であった。セルラーゼによる糖化は約20時間で最大に達し,セルラーゼ添加量は10mg・g^-1生鮮重量で最も効果的であった。S.cereveseae IR-2株を用いた糖化液の発酵において,エタノール濃度は32時間で14.8mg・mL^-1を示し,その発酵収率は86.4%に達した。また,発酵温度は30~35°Cが最も効果的であった。同時糖化・発酵において,S.cerevisiae IR-2株の遊離細胞の使用は発酵阻害を示したが,S.cerevisiae IR-2株をアルギン酸で包括した固定化細胞を使用した場合は十分な発酵が認められた。これらの結果から,タマネギの同時糖化・発酵に,セルラーゼ糖化法と酵母固定化法が有効であることが示唆された。(著者抄録)

シソーラス用語： バイオマス ,  脂肪族アルコール ,  *生物燃料 ,  クリーンエネルギー ,  *タマネギ ,  酵素的分解 ,  糖化 ,  セルラーゼ ,  *Saccharomyces cerevisiae ,  加水分解 ,  エタノール発酵 ,  *酵母 ,  固定化微生物 ,  *農業廃棄物 ,  廃物利用 ,  ヘキソース ,  アルドース ,  ケトース ,  *バイオエタノール ,  生物学的廃棄物処理 ,  *酵素的糖化 ,  *微生物 ,  *子嚢菌類酵母
準シソーラス用語： 生化学的廃棄物処理 ,  *酵素糖化 ,  資源化

分類 (3件)： 生物燃料及び廃棄物燃料  (LB02020Y) ,  資源回収利用  (SC05060V) ,  農業廃棄物の利用  (FB07050I)

物質索引 (3件)： エタノール ,  ぶどう糖 ,  果糖

引用文献 (10件)：

• 1) 坂志朗編:バイオマス・エネルギー・環境,(株)アイピーシー,p.389 (2001)
• 2) 大聖泰弘編:図解バイオエタノール最前線,(株)工業調査会,p.114 (2004)
• 3) 農林水産省:平成16年度農林水産統計,農林水産省大臣官房統計部 (2004)
• 4) 文部科学省:五訂増補日本食品標準表,文部科学省科学技術・学術審議会資源調査分科会 (2005)
• 5) 滝村 修,井上宏之,布施博之,村上克治,山岡到保:Pseudomonasを固定化したアルギン酸ビーズによるトリフェニルスズの吸着と分解,水環境学会誌,第26巻,pp.713-717 (2003)

タイトルに関連する用語 (3件)： タマネギ ,  酵素糖化 ,  バイオエタノール