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J-GLOBAL ID:200902263762415618   整理番号:09A0549783

妙高山城の幕ノ沢で2008年2月に発生した大規模な乾雪表層雪崩

The large-scale dry slab avalanche of February 2008 at Makunosawa valley in Myoko, Japan
著者 (12件):
資料名:
巻: 71  号:ページ: 167-176  発行年: 2009年05月15日 
JST資料番号: G0017A  ISSN: 0373-1006  CODEN: SPYOA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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妙高山域の幕ノ沢で2008年2月17日13時48分に大規模な面発生乾雪表層雪崩が発生した。発生区は標高約1700m付近の東~南東向き斜面とみられ,雪崩の最長到達点は標高約770m,発生区からの流下距離は水平距離で約3000mであった。堆積区の面積は約10ha,デブリの相当水量は400~1500mm(平均1000mm)であり,これらに基づいて推定すると雪崩の堆積量は5~10×104tとなった。幕ノ沢では2月11日に晴れて気温が上昇,翌12日は朝から雪が降り始めた。その後,夕刻から13日朝にかけて気温が急低下し,同じ頃から強まった降雪により積雪深が急増した。標高810mの気象観測点では雪崩発生時の気温は-6.7°C,12日の降り始めから雪崩発生までの降水量は174mm,積雪深は225cmから381cmまで増加した。積雪変質モデルで計算した結果,12日まで表面にあった積雪層付近に13日頃こしもざらめ雪が形成され,その上に大量の降雪が積もって雪崩発生時の積雪安定度は0.5と非常に不安定になっていたと推定された。(著者抄録)
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