抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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食事摂取の客観的指標と居住地域特性の関連についての情報は極めて限られている。この観察的断面調査の目的は,高い尿ナトリウム/カリウム比を持つ人口集団における24時間尿中ナトリウムとカリウム排泄と居住地域の社会経済状況(SES)との関連を検討することであった。被検者は日本の293自治体に居住する18~22歳の栄養学女子学生1,032人であった。居住地域のSES指標は,7つの地方自治体水準変数,すなわち,失業,家庭の過密状態,貧困,教育,収入,自家所有及び社会的弱者により定義された。ナトリウムとカリウムの尿排泄は単回24時間尿試料から評価された。居住地域のSES指標は,ナトリウム(居住地域SESの四分位数ごとの平均値:それぞれ133.5,135.2,126.5と141.7mmol/日,傾向検定におけるP値0.10)またはカリウム(四分位数ごとの平均値:それぞれ43.5,42.2,38.4と42.5mmol/日,傾向検定におけるP値0.44)の24時間の尿排泄と有意に関係していなかった。しかし,居住地域のSES指標は,24時間の尿ナトリウム/カリウム比(四分位数ごとの平均値:それぞれ3.14,3.28,3.37と3.41,傾向検定におけるP値 0.03)と有意に正相関していた。この有意な相関は,家庭のSES変数(四分位数ごとの平均値:それぞれ3.15,3.35,3.29と3.41,傾向検定におけるP値0.04)調整後にも見られた。社会経済的に不利な居住地域は,若い日本女性の24時間尿ナトリウム/カリウムのより高い比と関係していた。Copyright 2009 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.