抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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‘太秋’と‘富有’両品種の3年生側枝に満開2日および6日前にそれぞれ結縛処理を行い,果肉柔細胞に及ぼす結縛の影響を組織学的に調査し,果実発育に及ぼす影響について検討した。なお,結縛処理は2mmの被覆線を用いて行い,‘太秋’では50日,‘富有’では60日後に取り外した。結縛処理によって両品種とも結果率が高められ,果径は6月中下旬の果実生長第1期中期と9月以降の果実生長第3期に高まった。生育日数は両品種ともに結縛処理により短くなり,特に‘富有’では7日短くなり,果実重,糖度の値も大きかった。果実赤道面および果実縦断面において,両品種ともに結縛処理により6月中下旬と9月以降に果肉柔細胞組織の細胞肥大が促進され,成熟期の細胞径と細胞の面積は結縛処理区で大きかった。したがって,‘太秋’と‘富有’両品種の果実肥大と成熟の促進には6月中旬および9月以降の細胞肥大が関連すると考えられた。(著者抄録)