特許
J-GLOBAL ID:200903006934268630

永久磁石用異方性希土類合金粉末の製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 押田 良久
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-095791
公開番号(公開出願番号):特開平7-278615
出願日: 1994年04月07日
公開日(公表日): 1995年10月24日
要約:
【要約】【目的】 R-T-(M)-B系永久磁石用希土類合金粉末を水素化処理法により製造する方法において、原料の取扱い量が多く、原料の取扱並びに処理が容易であり、処理による異方化度の低下がなく、優れた磁気特性、特に高い異方性を有する異方性希土類合金粉末を得る製造方法の提供。【構成】 原料粉砕合金を水素化する工程の前に、鋳塊に水素を吸蔵させ自然崩壊させる工程を、同一炉内での連続する処理とすることを特徴とし、鋳塊を水素中で熱処理する前に同一炉内で自然崩壊させることで鋳塊が大気に暴露される表面積を減少させ、さらにその自然崩壊させる条件を適正化することにより、原料鋳塊の鋳造組織と処理原料の平均粒度のバラツキに関係なく、処理後の磁気異方性が充分に大きく、かつ極微細結晶で高保磁力を発揮するR-T-(M)-B系永久磁石用希土類合金粉末を得ることができる。
請求項(抜粋):
R:10〜20at%(R:Yを含む希土類元素の少なくとも1種で、かつPrまたはNdの1種または2種をRのうち50at%以上含有)、T:67〜85at%(T:FeまたはFeの一部を50at%以下のCoで置換)、M:0.01〜10at%(M:Ga、Zr、Nb、Hf、Ta、Al、V、Siのうち1種または2種以上)、B:4〜10at%である合金鋳塊を破砕して、少なくとも80vol%以上が正方晶構造Nd2Fe14B型化合物からなる平均粒度が0.3mm〜50mmの粗粉砕粉または合金塊片となした後、前記粗粉砕粉または合金塊片を原料として、これに下記1)から3)の各工程を順次施した後、冷却して平均結晶粒径が0.05μm〜1μmで磁気的に異方性を有する希土類合金粉末を得ることを特徴とする永久磁石用希土類合金粉末の製造方法。1) 10kPa〜1000kPaのH2ガス中で、0°C〜600°Cで15分以上保持することにより水素粉砕する工程。2) 同一炉内で連続して600°C〜750°Cの温度域で昇温速度が10°C/min〜200°C/minになるように昇温後、10kPa〜1000kPaのH2ガス中で、750°C〜900°Cで15分〜8時間加熱保持し、組織をR水素化物、T-B化合物、T相、R2T14B化合物の少なくとも4相の混合組織となす工程。3) ArガスまたはHeガスによる絶対圧100Pa〜50kPaの減圧気流中もしくは真空排気によって炉内の水素分圧を10kPa以下とし、700°C〜900°Cの温度範囲で5分〜8時間の保持をする脱H2処理工程。
IPC (5件):
B22F 9/04 ,  B22F 1/00 ,  C22C 38/00 303 ,  H01F 1/053 ,  H01F 1/06
FI (2件):
H01F 1/04 A ,  H01F 1/06 A
引用特許:
審査官引用 (10件)
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