特許
J-GLOBAL ID:200903016315468409

空力弾性分配メカニズムを有するドライパウダー吸入器

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 丹羽 宏之
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願2008-558311
公開番号(公開出願番号):特表2009-528889
出願日: 2007年03月01日
公開日(公表日): 2009年08月13日
要約:
本発明は、患者の吸息の流れを利用し、粉末投与量の脱凝集と分散のために空気弾性エレメント(DPI)のエネルギーを集中するドライパウダー吸入器を含む。この結果、患者の吸息能力に無関係に投与量を送達するドライパウダー吸入器となり、従来のドライパウダー吸入器の大きな問題を解決する。空気弾性エレメントの高い張力は、高い周波数の振動と改良された粉末分散を生じさせる。空気弾性エレメントの張力は、ドライパウダー吸入器を患者に渡す前に、修正することができ、一人の患者又はグループの患者に個別化することができる。また、ドライパウダー吸入器は、気流がそのデバイスを通過するときに乱れを増加させる特徴を有し、粉末の分散と脱凝集をさらに促進する。粉末投与量は、空気弾性エレメント上に直接分配することができ、又はブリスター包装に隣接して存在してもよい。
請求項(抜粋):
医薬品を患者に送達するためのドライパウダー吸入器であり、 (a)外側表面と2つの内壁、及び開放中央チャンバーの右に配置された右チャンバーと開放中央チャンバーの左に配置された左チャンバー、を備えたケーシングであって、該内壁は、ケーシングと2つの閉鎖チャンバーの中を空気が流れることができる開放中央チャンバーを形成し、該中央チャンバーは、前端、後端、左壁、右壁、及び中央分配領域をさらに備え、該中央チャンバーの後端は、気流入口の前方に気流改質器をさらに備え、該気流改質器は、該左壁から該右壁に延在する複数の三角形ロッドをさらに備え、該三角形ロッドの上と下を空気が通ることが可能な渦をもたらす、ケーシング、 (b)該中央チャンバーの後から該ケーシングの外側表面を通って延在する複数の気流入口、 (c)(1)粉末投与量を持つ空力弾性膜であって、該膜は、使用済端と未使用端を有し、該膜は、第1スプールと第2スプールの2つのスプールの間に巻かれ、該第1スプールは、該左チャンバーに位置する未使用端を備え、該第2スプールは、該右チャンバーに位置する使用済端に取り付けられ、該中央分配領域を横切る左壁のスロットを通り、かつ該第2スプールの右壁のスロットを通って走る空力弾性膜をもたらす、空力弾性膜、(2)スプールの中央を通って走る2つの車軸であって、第2スプールの車軸は、同心バネを備え、バネ仕掛の車軸が作動したとき、第1スプールから第2スプールに空力弾性膜が移行する、2つの車軸、及び(3)該第1スプールに直接隣接した該空力弾性膜を拘束するローラーであって、該空力弾性膜に付加的張力をもたらす、ローラー、 を備えた、該中央分配領域にかかる空力弾性エレメント、 (d)チャンバーの床に固定して取り付けられた、1つは右チャンバーに1つは左チャンバーにある2つのベースクランプであって、その上で該空力弾性膜が静止し、該クランプは、該スプールと該左壁及び該右壁の間に位置する、2つのベースクランプ、 (e)該ベースクランプの上に位置する2つの上側クランプであって、該ベースクランプの上に降下して、該中央分配領域を横切って該空力弾性エレメントを適所に保持する、2つの上側クランプ、 (f)該2つの上側クランプに移動可能に取り付けられたクランクであって、該進行手段が作動して該クランクが移動すると該上側クランプを上昇させる、クランク、 (g)該上側クランプと該左壁及び該右壁の間に位置し、クランクに移動可能に取り付けられた2つの張力付加ロッドであって、所定のレベルまで降下して該空力弾性エレメントにさらに張力を与え、該進行手段が作動して該クランクが移動すると解除する、2つの張力付加ロッド、 (h)該第1スプールと該左チャンバーの該ベースクランプの間に位置する粉末投与量アプリケーターであって、(1)少なくとも1回分の粉末投与量で満たされ、上端と底端を備えた分配シュート、(2)該分配シュートの底端のホイールであって、その周囲に多数のノッチを備え、そのノッチは、該ホイールが回転すると、該分配シュートから粉末を充填し、該空力弾性膜の上に空ける、ホイール、及び(3)2つの平坦化ローラーであって、該分配シュートと該ベースクランプの間の該空力弾性膜に対して1つは上に1つは下にあり、該空力弾性膜が該第1スプールから該第2スプールまで移動しながら該ローラーが回転し、該粉末を該空力弾性膜で充分に拘束して該粉末中の塊を破砕する、2つの平坦化ローラー、 を備えた粉末投与量アプリケーター、 (i)内端と外端を備え、該内端が該チャンバーの前部を拘束する乱気流ノズルであって、該ケーシングの外側表面を通って延在し、該外端は、マウスピースを通って延在し、該ノズルは、空気と粉末をそれを通して吸入することができ、該内端から該外端に螺旋状に延在する少なくとも1つのチューブをさらに有し、それにより、該ノズルを通って流れる空気に乱れを生じさせる、乱気流ノズル、 (j)該ケーシングの外壁に付随するマウスピースであって、該ノズルの外端を拘束する円筒状開口を備え、吸入すると、空気と粉末が該ドライパウダー吸入器から出て、患者の呼吸器系に入ることを可能にし、該マウスピースの上に患者の唇をすぼめて唇と該マウスピースの間にシールを形成するのに適切な形状を有する、マウスピース、 (k)進行手段が作動すると、投与量カウンターが数を1つ変化させる仕方で進行手段に拘束された、外壁上の投与量カウンター、及び (l)クランクを回転して、上側クランプと張力付加ロッドを解除し、投与量カウンターを進行させ、分配シュートのホイールを回転させ、第2スプールのバネ仕掛の車軸を1つの位置だけ進行させ、第1スプールから第2スプールまで空力弾性エレメントを所定の距離で進行させ、粉末投与量を中央分配領域に移動させることができる、進行手段、 を備えた、ドライパウダー吸入器。
IPC (2件):
A61M 13/00 ,  A61M 15/00
FI (2件):
A61M13/00 ,  A61M15/00 Z
引用特許:
出願人引用 (5件)
  • 米国特許第5655523号明細書
  • 米国特許第3948264号明細書
  • Eiseleらの米国特許第6029663号明細書
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審査官引用 (7件)
  • 吸入装置に関する改良
    公報種別:公表公報   出願番号:特願2000-603736   出願人:グラクソグループリミテッド
  • 乾燥粉末吸入器
    公報種別:公表公報   出願番号:特願2002-554164   出願人:ケイオウエスライフサイエンスイズ,インコーポレイテッド
  • 単位用量吸入装置およびこれを用いた放出法
    公報種別:公表公報   出願番号:特願2000-546830   出願人:グラクソグループリミテッド
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