特許
J-GLOBAL ID:200903040104376247

光触媒活性度評価装置

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2006-125155
公開番号(公開出願番号):特開2007-298328
出願日: 2006年04月28日
公開日(公表日): 2007年11月15日
要約:
【課題】 光触媒物質の光触媒活性度を測定する方法としては、被試験材料をサンプルとして実験室に持ち込み、本格的な分析手法と分析機器により評価することが行われてきている。しかし、特に建築用外装材、内装材表面に光触媒物質を塗布する場合には、施工現場での品質確認と、品質保証をする手段が無かった。そこで、建築施工現場で光触媒活性度を簡易に検出し評価する方法、及びそのための携帯型光触媒活性度評価装置の開発が課題であった。【解決手段】 光触媒物質を塗布、及び含有した外装材表面等にメチレンブルーを基材に含む透明な接着テープを貼り付け、その表面からUV-LED光あるいは可視LED光を照射し、光触媒反応を起こさせる。光触媒の還元反応によるメチレンブルーの脱色過程を、測定光として試料表面に照射した赤色LED光の反射強度の時間変化として測定し、デジタル数値として表示し、光触媒活性度を評価する。【選択図】図1
請求項(抜粋):
酸化チタン等を主成分とする光触媒の活性度を評価検出する方法であって、(a)光触媒が塗布された或いは含有する物質表面に、光触媒活性度を評価する評価基準物質として、メチレンブルーを含む光触媒反応物質を塗布あるいは含有するテープを貼り付ける。(b)テープの表面にUV-LEDあるいは可視光LEDを用いて紫外線あるいは可視光を照射し、テープを透過した紫外線あるいは可視光により光触媒物質を活性化させ光触媒反応を進行させる。(c)光触媒反応の活性度を評価基準物質であるメチレンブルーの還元反応である脱色過程の進行状況から判定する。(d)メチレンブルーの脱色過程を測定するため、テープ表面に測定光として光ファイバーにて集光した赤色LED光を照射し、テープからの反射光の強度を光強度検出用デバイスにより検出する。(e)その強度を数値的にデジタル表示すると共に発光ダイオードにより棒グラフ状に視覚的に表示し、光触媒の活性度を評価する。これら(a) ,(b), (c) ,(d), (e)の手順によりタイル、建築用外装材、内装材、木材、壁紙等の表面に使用した光触媒物質の光触媒活性度を評価、検出するための評価装置。
IPC (3件):
G01N 31/10 ,  G01N 31/22 ,  G01N 21/78
FI (4件):
G01N31/10 ,  G01N31/22 122 ,  G01N31/22 121N ,  G01N21/78 Z
Fターム (29件):
2G042AA04 ,  2G042DA03 ,  2G042DA07 ,  2G042DA08 ,  2G042FA07 ,  2G042FA13 ,  2G042FB04 ,  2G042FB05 ,  2G042HA07 ,  2G054AA04 ,  2G054AB10 ,  2G054CE01 ,  2G054EA05 ,  2G054EA07 ,  2G054EB01 ,  2G054EB10 ,  2G054FA16 ,  2G054FA17 ,  2G054FA32 ,  2G054FA33 ,  2G054FA44 ,  2G054FA46 ,  2G054GA02 ,  2G054GA03 ,  2G054GB01 ,  2G054GE06 ,  2G054JA01 ,  2G054JA02 ,  2G054JA04
引用特許:
出願人引用 (2件)
  • 特許公開2004-138387 光触媒を起こさせるための活性化光源と、測定光を所定の試料に照射するための発光素子と、当該試料を介して到達した光を受光する受光素子とを有する光量検出部とを備え、受光素子にて得られた結果に基づいて光触媒機能を評価する光触媒機能評価装置であり、活性化光源は波長の異なる複数のランプを有し、光量検出部は、光触媒機能を評価する際の基準となる試料のための規準試料用検出部と光触媒機能が評価される試料のための評価試料用検出部とを備え、基準試料用検出部と評価試料用検出部の複数のランプに対する光学的配置が同一であることを特徴としている。この装置は基準試料との相対的比較により光活性度を測定することを目的として開発されており、厳密な光活性度の測定には適している。しかしながら、測定装置が本格的となり、携帯型検出目的には適用できない。光触媒を施工する工事現場等で簡易に活性度を確認する目的には適していない。
  • 特許公開2005-313044 試験用光触媒塗膜や光触媒含有物を、持ち運びが可能でいかなる場所においても迅速に、かつ需要者に対して直感的に判り易く展示することができる評価装置である。持ち運び可能な箱型ケースの中身部と蓋部を約90度開き、蓋部または中身部側壁から伸びる腕部により光源を保持することにより、中身部上部に水平に並べて載置した光触媒塗膜およびインク塗装板と、インク塗装板とを照射し、または光触媒塗膜を形成した後、インクを塗布した塗装板の上に塗膜被覆小片を載置して光源を照射し、光触媒塗膜の防汚効果を目視にて比較するための評価装置である。携帯型の簡易な評価装置ではあるが数値的に検出するのではなく、目視によることから、誰でもどのような種類の光触媒についても客観的な評価をするのには適していない。
審査官引用 (8件)
全件表示

前のページに戻る