特許
J-GLOBAL ID:200903043901665830

同期電動機の速度制御方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 小栗 昌平 (外6名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平11-359319
公開番号(公開出願番号):特開2001-178174
出願日: 1999年12月17日
公開日(公表日): 2001年06月29日
要約:
【要約】【課題】 従来、同期電動機が低速域で回転すると、同期電動機の誘起電圧が低下するため磁軸の推定精度が劣化することにより、低速域でベクトル制御すると磁軸を見失うことが起き制御不能に陥る恐れがあった。この恐れを解消した良好なベクトル制御を可能とする。【解決手段】 同期電動機6の回転速度と回転子位置を用いて行われるセンサレスベクトル制御において、真磁軸d軸がγ軸より負荷角θeだけずれた位相に存在すると想定しγ軸に正の電流を流すことにより、磁軸にiγsinθeに比例したγ軸方向へ向かうトルクを発生させて、これにより真の磁軸d-q軸と制御軸γ-δ軸との誤差をなくし、負荷がかかっても常に制御軸γ軸と同期電動機磁軸d軸とを一致させて、良好なベクトル制御を可能とする。
請求項(抜粋):
永久磁石を回転子とし、回転子の磁極上に設定したd-q軸に、回転子上に想定したγ-δ軸が一致するように制御する同期電動機のセンサレス速度制御方法において、時間k・TS 時(但し、k=0,1,2,3,・・・,TS はサンプリングタイム)に同期電動機に供給される少なくとも2相分のステータ電流を検出し、該ステータ電流をγ-δ座標系に変換することにより、γ軸電流iγ(k)及びδ軸電流iδ(k)を導出し、これらγ軸電流iγ(k)及びδ軸電流iδ(k)と前回の制御ループで推定されたγ軸電流iγ est(k)及びδ軸電流iδ est(k)との差iγ(k)-iγ est(k)及びiδ(k)-iδ est (k)を補正量、γ-δ軸座標系に変換された電圧指令値Vγ*(k)とVδ*(k)を入力とし、同期電動機の回転子が回転することにより発生するγ軸の誘起電圧εγ(k)とδ軸の誘起電圧εδ(k)を、回転子が回転していない時の電流応答に対する外乱として状態推定器を構成し、時間(k+1)・TS 秒のγ-δ軸座標系における電流iγ est(k+1)及びiδ est(k+1)並びに誘起電圧εγest(k+1)及びεδ est(k+1)を推定し、この推定された誘起電圧εδest(k+1)の符号より回転子の速度の符号を判別し、前記誘起電圧εγ est(k+1)とεδ est(k+1)の2乗和と前記判別された符号より、回転子の角速度ωr m(k+1)の推定値を推定し、δ軸方向電流指令を同期電動機速度指令ωr r e f と速度推定値ωr m est(k+1)との偏差をゲイン倍するフィードバック制御より導出して同期電動機回転トルクを発生させ、且つ、γ軸方向の電流指令を正とし、磁軸d軸をγ軸に拘束するためのトルクを発生させることを特徴とする同期電動機の速度制御方法。
IPC (2件):
H02P 6/06 ,  H02P 21/00
FI (2件):
H02P 6/02 321 Z ,  H02P 5/408 C
Fターム (19件):
5H560BB04 ,  5H560BB12 ,  5H560DA14 ,  5H560DB14 ,  5H560DC12 ,  5H560EB01 ,  5H560XA02 ,  5H560XA04 ,  5H560XA13 ,  5H576DD02 ,  5H576DD05 ,  5H576EE01 ,  5H576FF07 ,  5H576GG02 ,  5H576GG04 ,  5H576GG06 ,  5H576HB01 ,  5H576LL14 ,  5H576LL22
引用特許:
出願人引用 (6件)
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