特許
J-GLOBAL ID:200903055781138643
船舶の制動装置及びその制動方法
発明者:
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出願人/特許権者:
,
代理人 (2件):
守谷 一雄
, 渡部 弘道
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2007-184131
公開番号(公開出願番号):特開2009-019729
出願日: 2007年07月13日
公開日(公表日): 2009年01月29日
要約:
【課題】プロペラの羽根が水から受ける抵抗を有効活用することで、船体を効率的に停止させる。【解決手段】航行速度制御レバーを原動機4の前進自動運転状態の位置から当該原動機をアイドリング状態にする位置に移動させると、コントローラ36は、原動機で駆動するプロペラ5の正転回転数を当該プロペラの羽根が水から受ける抵抗によって船舶を制動可能な数値まで下げ、プロペラが船舶を制動可能な回転数まで下がると、閉回路に接続された可変容量型油圧ポンプ7及び可変容量型油圧モータ8でプロペラの回転数をプロペラキャビテーション現象が発生しないように徐々に下げながらゼロにして当該プロペラの羽根が水から受ける抵抗を最大にするようにプロペラ駆動装置1を制御して船舶を制動する。【選択図】図1
請求項(抜粋):
船舶の動力源となるピストン機関である原動機と、
前記原動機を使用して前記船舶の航行速度を手動調節するための航行速度制御レバーと、
太陽歯車、複数の遊星歯車、外輪歯車及び前記複数の遊星歯車を回動自在に支持する遊星キャリアを有し、前記船舶を前進自動運転させる場合には、前記外輪歯車が回転可能になると共に前記太陽歯車が固定される遊星歯車機構と、
前記遊星キャリアに接続されたプロペラ軸で回転するプロペラと、
前記外輪歯車の外周に形成された外歯車に噛合される入力歯車に前記原動機からの動力を伝達・遮断する前進クラッチと、
前記入力歯車に噛合される第1のポンプ歯車によって駆動する吐出方向が二方向となる可変容量型油圧ポンプと、
前記可変容量型油圧ポンプによって駆動され前記太陽歯車を駆動する回転方向が二方向となる可変容量型油圧モータと、
前記外輪歯車の前記外歯車に噛合されるブレーキ歯車を選択的に固定する外輪歯車ブレーキクラッチと、
前記前進クラッチを油圧制御する前進クラッチ用制御弁と、
前記可変容量型油圧ポンプを油圧制御する油圧ポンプ用制御弁と、
前記可変容量型油圧モータを油圧制御する油圧モータ用制御弁と、
前記外輪歯車ブレーキクラッチを油圧制御するブレーキクラッチ用制御弁とを備えたプロペラ駆動装置によって船舶の制動を行う船舶の制動装置であって、
前記航行速度制御レバーを前記原動機の前進自動運転状態の位置から当該原動機をアイドリング状態にする位置に移動させると、前記油圧ポンプ用制御弁を制御して前記可変容量型油圧ポンプを停止させ、前記原動機がアイドリング状態になると、前記油圧ポンプ用制御弁及び前記油圧モータ用制御弁を制御して前記可変容量型油圧ポンプを介して前記可変容量型油圧モータの前記船舶が後進する際の回転方向の回転数を上げることで、前記太陽歯車で前記複数の遊星歯車の公転を制御して前記プロペラの正転回転数を当該プロペラの羽根が水から受ける抵抗によって前記船舶を制動可能な数値まで下げる第1のプロペラ制御機能、及び前記第1のプロペラ制御機能によって前記プロペラが前記船舶を制動可能な回転数まで下がると、前記前進クラッチ用制御弁を制御して前記前進クラッチを遮断すると共に前記ブレーキクラッチ用制御弁を制御して前記外輪歯車ブレーキクラッチで前記外輪歯車を固定し、さらに、前記油圧モータ用制御弁を制御して前記可変容量型油圧モータの前記船舶が前進する際の回転方向の回転数を徐々に下げて停止すると共に、前記油圧ポンプ用制御弁を制御して前記可変容量型油圧ポンプの吐出量を徐々に減らして停止して前記プロペラの回転数の低下を無段階にて行うことで、前記プロペラの回転数をプロペラキャビテーション現象が発生しないように徐々に下げながらゼロにして当該プロペラの羽根が水から受ける抵抗を最大にする第2のプロペラ制御機能を有するコントローラを備えたことを特徴とする船舶の制動装置。
IPC (5件):
F16H 61/40
, B63H 21/21
, B63H 23/30
, F16H 47/02
, F16H 47/04
FI (5件):
F16H61/40 P
, B63H21/21
, B63H23/30
, F16H47/02 C
, F16H47/04 C
Fターム (7件):
3J053AA01
, 3J053AB02
, 3J053AB34
, 3J053AB43
, 3J053DA06
, 3J053DA24
, 3J053EA01
引用特許: