特許
J-GLOBAL ID:200903062926326555

拡声通話装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (2件): 西川 惠清 ,  森 厚夫
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2007-269011
公開番号(公開出願番号):特開2009-100182
出願日: 2007年10月16日
公開日(公表日): 2009年05月07日
要約:
【課題】音声信号に伝送路上で遅れが生じる状況においても音声スイッチにおける帰還利得の推定誤差を減少させてハウリングの発生を抑えるとともに双方向同時通話へスムーズに移行させる。【解決手段】音声信号処理部50の音声信号処理による遅延時間に相当する時間だけエコーパス遅延補償処理部16に入力する受話信号を第1の遅延部60で遅延させているとともに第1のエコーキャンセラ30Aのダブルトーク検出処理部34Aが出力するダブルトーク検出フラグ(DTF)を第2の遅延部61で遅延させる。故に、音声信号処理部50の音声信号処理による遅延の影響を抑えて推定値算出部19が音響側帰還利得αの推定値α’を算出することができ、その結果、音声スイッチ10における帰還利得の推定誤差を減少させてハウリングの発生を抑えるとともに双方向同時通話へスムーズに移行させることができる。【選択図】図1
請求項(抜粋):
集音した音声を送話信号として出力するマイクロホンと、マイクロホンからの送話信号を増幅する送話側増幅手段と、相手側の通話端末からの受話信号に応じて鳴動するスピーカと、スピーカへ出力される受話信号を増幅する受話側増幅手段と、相手側の通話端末との間で送話信号並びに受話信号の送信処理、受信処理を行う伝送処理手段と、ハウリングやエコーを抑制して拡声通話を可能とする通話処理手段とを備えた拡声通話装置において、 通話処理手段は、マイクロホンとスピーカの音響結合によって生じる音響エコーを消去する第1のエコーキャンセラと、相手側の通話端末における音響結合又は伝送処理手段における信号の回り込みによって生じる回線エコーを消去する第2のエコーキャンセラと、第1及び第2のエコーキャンセラに挟まれた送話信号並びに受話信号の信号経路上に設けられる通話音量調整用増幅手段と、第1及び第2のエコーキャンセラの間に設けられ、音響エコー経路並びに回線エコー経路により形成される閉ループの一巡利得を低減してハウリングを抑制する音声スイッチとを有し、 音声スイッチは、送話側の信号経路に損失を挿入する送話側損失挿入手段と、受話側の信号経路に損失を挿入する受話側損失挿入手段と、送話側及び受話側の各損失挿入手段から挿入する損失量を制御する挿入損失量制御手段とを具備し、 挿入損失量制御手段は、受話側損失挿入手段の出力点から音響エコー経路を介して送話側損失挿入手段の入力点へ帰還する経路の音響側帰還利得を推定するとともに、送話側損失挿入手段の出力点から回線エコー経路を介して受話側損失挿入手段の入力点へ帰還する経路の回線側帰還利得を推定し、音響側及び回線側の各帰還利得の推定値に基づいて閉ループに挿入すべき損失量の総和を算出する総損失量算出部と、送話信号及び受話信号を監視して通話状態を推定し、この推定結果と総損失量算出部の算出値に応じて送話側損失挿入手段及び受話側挿入損失手段の各挿入損失量の配分を決定する挿入損失量分配処理部とからなり、 総損失量算出部は、各帰還利得の推定値に基づいて閉ループに挿入すべき損失量の総和を算出して適応更新する更新モード、並びに総損失量を所定の初期値に固定する固定モードの2つの動作モードを有し、相手側通話端末との通話開始から第1及び第2のエコーキャンセラが充分に収束するまでの期間には固定モードで動作するとともに第1及び第2のエコーキャンセラが充分に収束した後の期間には更新モードで動作するものであって、 更新モードで動作する総損失量算出部は、音響側及び回線側の各帰還利得の推定値と利得余裕値とから総損失量所望値を求め、総損失量所望値が更新前の総損失量よりも大きければ総損失量を所定の増加量だけ増加した値に更新し、総損失量所望値が更新前の総損失量よりも小さければ総損失量を所定の減少量だけ減少させた値に更新するとともに、総損失量所望値が更新前の総損失量と等しければ総損失量を更新せず、 第1及び第2のエコーキャンセラはダブルトークを検出するダブルトーク検出部を備え、挿入損失量制御手段は、挿入損失量分配処理部が送話状態と推定しているとき、あるいは第1のエコーキャンセラのダブルトーク検出部がダブルトークを検出しているときには音響側帰還利得の推定値を更新せずにそれ以前の推定値を保持するとともに、挿入損失量分配処理部が受話状態と推定しているとき、あるいは第2のエコーキャンセラのダブルトーク検出部がダブルトークを検出しているときには回線側帰還利得の推定値を更新せずにそれ以前の推定値を保持してなり、 音声スイッチに入力する送話信号又は受話信号の少なくとも何れか一方に対して遅延を伴う音声信号処理を行うとともに当該音声信号処理の有無が択一的に切換可能である音声信号処理手段と、音声信号処理手段が音声信号処理を行っているときに総損失量算出部が音響側及び回線側の各帰還利得の推定に用いる送話信号又は受話信号を音声信号処理手段における音声信号処理時間に対応した所定時間だけ遅延させる第1の遅延手段とを備えたことを特徴とする拡声通話装置。
IPC (2件):
H04M 1/60 ,  H04R 3/02
FI (2件):
H04M1/60 C ,  H04R3/02
Fターム (8件):
5D020CC01 ,  5K027AA08 ,  5K027AA09 ,  5K027BB03 ,  5K027DD10 ,  5K027GG08 ,  5K027HH03 ,  5K027MM04
引用特許:
出願人引用 (6件)
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