特許
J-GLOBAL ID:200903029613792051

拡声通話装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (2件): 西川 惠清 ,  森 厚夫
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2006-009174
公開番号(公開出願番号):特開2007-194740
出願日: 2006年01月17日
公開日(公表日): 2007年08月02日
要約:
【課題】帰還利得の推定精度を向上させ、閉ループの一巡利得が1倍を超えないような総損失量制御を従来以上に最適に行うことにより、双方向の同時通話を実現する機会をさらに増やす。【解決手段】最大帰還利得推定部55では、周波数帯域別に求めた帰還利得のうちで最大のものを帰還利得の推定値として選択している。故に従来例に比べて帰還利得の推定精度が向上し、その結果、閉ループの一巡利得が1倍を超えないような総損失量制御を従来以上に最適に行うことができ、双方向の同時通話を実現する機会をさらに増やすことが可能となる。しかも、音響側帰還利得α及び回線側帰還利得βの推定値α’、β’がともにしきい値εを下回った時点で総損失量制御部15の動作モードを固定モードから更新モードに切り換えるから、ブロッキング現象の発生を防ぐことができる。【選択図】図1
請求項(抜粋):
マイクロホン及びスピーカと、相手側の通話端末から送られてくる受話信号をスピーカに伝送する受話側信号経路並びにマイクロホンで集音された送話信号を伝送して相手側の通話端末へ送る送話側信号経路に損失を挿入することで通話状態を受話及び送話に切り換える音声スイッチと、マイクロホンとスピーカの音響結合によって生じる音響エコーを抑制するエコーキャンセラとを備えており、 音声スイッチは、送話側の信号経路に損失を挿入する送話側損失挿入部と、受話側の信号経路に損失を挿入する受話側損失挿入部と、送話側及び受話側の各損失挿入部から挿入する損失量を制御する挿入損失量制御部とを具備し、 挿入損失量制御部は、受話側損失挿入部の出力点から音響エコー経路を介して送話側損失挿入部の入力点へ期間する経路の音響側帰還利得を推定するとともに、送話側損失挿入部の出力点から回線エコー経路を介して受話側挿入損失部の入力点へ帰還する経路の回線側帰還利得を推定する帰還利得推定部と、音響側及び回線側の各帰還利得の推定値に基づいて閉ループに挿入すべき損失量の総和を算出する総損失量算出部と、送話信号及び受話信号を監視して通話状態を推定し、この推定結果と総損失量算出部の算出値に応じて送話側損失挿入部及び受話側損失挿入部の各挿入損失量の配分を決定する挿入損失量分配処理部とからなり、 総損失量算出部は、各帰還利得の推定値に基づいて閉ループに挿入すべき損失量の総和を算出して適応更新する更新モード、並びに総損失量を所定の初期値に固定する固定モードの2つの動作モードを有し、相手側の通話端末との通話開始からエコーキャンセラが十分に収束するまでの期間には固定モードで動作するとともに、エコーキャンセラが十分に収束した後の期間には更新モードで動作する拡声通話装置において、 帰還利得推定部は、周波数帯域別に音響側及び回線側の帰還利得を推定してなり、 総損失量算出部は、帰還利得推定部で推定する音響側及び回線側の帰還利得が双方とも所定のしきい値以下であるときに更新モードで動作することを特徴とする拡声通話装置。
IPC (5件):
H04B 3/23 ,  H04M 1/60 ,  H04M 9/08 ,  H04R 3/02 ,  H04B 3/21
FI (5件):
H04B3/23 ,  H04M1/60 C ,  H04M9/08 ,  H04R3/02 ,  H04B3/21
Fターム (20件):
5D020CC04 ,  5K027AA09 ,  5K027BB03 ,  5K027DD07 ,  5K027DD10 ,  5K027HH01 ,  5K038AA07 ,  5K038CC02 ,  5K038DD02 ,  5K038FF10 ,  5K038FF13 ,  5K046BB02 ,  5K046DD11 ,  5K046HH11 ,  5K046HH61 ,  5K046HH63 ,  5K046HH69 ,  5K046HH72 ,  5K046HH77 ,  5K046HH79
引用特許:
出願人引用 (7件)
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審査官引用 (7件)
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引用文献:
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