特許
J-GLOBAL ID:200903063164882508
再石灰化作用を有する液体口腔用組成物
発明者:
,
,
出願人/特許権者:
代理人 (3件):
平木 祐輔
, 石井 貞次
, 島村 直己
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2005-119646
公開番号(公開出願番号):特開2005-330269
出願日: 2005年04月18日
公開日(公表日): 2005年12月02日
要約:
【課題】 再石灰化作用が十分に発現し、より積極的な歯の修復と健康に寄与する液体口腔用組成物を提供する。【解決手段】 再石灰化促進剤、並びに再石灰化剤であるカルシウム塩及びリン酸塩を含み、特定の再石灰化試験測定法において、カルシウム沈着率が5%以上となる作用を有する液体口腔用組成物;並びに再石灰化促進剤が、リン酸マルトデキストリン、還元リン酸マルトデキストリン、リン酸オリゴ糖、還元リン酸オリゴ糖、リン酸澱粉及びそれらの塩から選ばれる少なくとも1種、及び/又は有機酸及びその塩から選ばれる少なくとも1種であり、アルコール含有量が一定量以下である前記液体口腔用組成物。【選択図】なし
請求項(抜粋):
再石灰化促進剤、並びに再石灰化剤であるカルシウム塩及びリン酸塩を含み、下記の再石灰化試験測定法において、カルシウム沈着率が5%以上となる作用を有する液体口腔用組成物。
再石灰化試験測定法:
(i) 再石灰化促進剤試料液の調製
再石灰化促進剤試料液は、最終濃度の調整直前に、希NaOH溶液又は希HCl溶液で試料液のpHを6.5〜7.0に調整する。調製した試料液は反応当日に使用して、ヒドロキシアパタイト無添加反応とヒドロキシアパタイト添加反応を同時進行で行う。なお、水は全て精製水を使用する。
(ii) ヒドロキシアパタイト無添加反応
JIS検定に合格した標準温度計で正確に36°Cを表示し、温度変化が±0.3°C以内となる恒温槽を用意する。ガラス製の反応用バイアル瓶(容量13.5mL)に、再石灰化促進剤、並びに再石灰化剤であるカルシウム塩及びリン酸塩を除いて最終濃度の2倍に調製した液体口腔用組成物5mL、HEPES緩衝液(200mM,pH7.0)1mL、最終濃度の10倍濃度に調製したリン酸塩溶液1mL、最終濃度の10倍濃度に調製した再石灰化促進剤試料液1mLの順に入れる。このバイアル瓶を前記恒温槽に10分間以上静置してから、反応液のpHを7.00±0.02に調整する。pH調整に用いる希NaOH溶液又は希HCl溶液の添加量は100μL以内とする。pHの調整を終えた反応液は前記恒温槽に戻して10分間以上静置する。次いで、反応液に水1mLを投入してから直ちに最終濃度の10倍濃度に調製したカルシウム塩溶液1mLを投入し、前記恒温槽に静置して24時間反応する。反応終了後、反応液の一部を採取して、12,000rpm、3分間遠心分離した後、上清を回収して、可溶性のカルシウム濃度を測定する。可溶性のカルシウム濃度はカルシウム測定キットで測定し、ppm単位で表示する。
(iii) ヒドロキシアパタイト添加反応
最終濃度の10倍濃度に調製したカルシウム塩溶液1mLを投入する前に、水1mLの代わりにヒドロキシアパタイト(5mg/mL)溶液1mLを加えることを除いて、(ii)のヒドロキシアパタイト無添加反応の場合と同様に、反応を行い、可溶性のカルシウム濃度を測定する。
(iv) カルシウム可溶化率の算出
ヒドロキシアパタイト無添加の24時間反応終了液における可溶性のカルシウム濃度を測定し、下記式からCa可溶化率を求める。
カルシウム可溶化率(%)=[ヒドロキシアパタイト無添加反応終了液上清の可溶性カルシウム(ppm)/反応液に添加したカルシウム(ppm)]×100
(v) カルシウム沈着率の算出
反応系に存在するヒドロキシアパタイトに対する、ヒドロキシアパタイト無添加の24時間反応終了液における可溶性のカルシウム濃度からヒドロキシアパタイト添加の24時間反応終了液における可溶性のカルシウム濃度を差し引いた値の比率をカルシウム沈着率と設定し、下記式で求める。
カルシウム沈着率(%)={[ヒドロキシアパタイト無添加反応終了液上清の可溶性カルシウム(ppm)-ヒドロキシアパタイト添加反応終了液上清の可溶性カルシウム(ppm)]/反応液に添加したヒドロキシアパタイト(500ppm)}×100
IPC (1件):
FI (1件):
Fターム (37件):
4C083AB012
, 4C083AB032
, 4C083AB172
, 4C083AB281
, 4C083AB282
, 4C083AB291
, 4C083AB342
, 4C083AB471
, 4C083AB472
, 4C083AC101
, 4C083AC102
, 4C083AC121
, 4C083AC122
, 4C083AC131
, 4C083AC132
, 4C083AC231
, 4C083AC302
, 4C083AC312
, 4C083AC431
, 4C083AC432
, 4C083AC482
, 4C083AC691
, 4C083AC692
, 4C083AC861
, 4C083AC862
, 4C083AD042
, 4C083AD052
, 4C083AD211
, 4C083AD212
, 4C083AD241
, 4C083AD242
, 4C083BB55
, 4C083CC41
, 4C083DD23
, 4C083DD27
, 4C083EE07
, 4C083EE32
引用特許:
出願人引用 (5件)
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審査官引用 (9件)
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リン酸化オリゴ糖を含有する抗う蝕機能を有する組成物
公報種別:公開公報
出願番号:特願2002-055096
出願人:江崎グリコ株式会社, 王子コーンスターチ株式会社
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液体口腔用組成物
公報種別:公開公報
出願番号:特願平10-058321
出願人:アース製薬株式会社
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特開平4-217618
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口腔用組成物
公報種別:公開公報
出願番号:特願平10-327398
出願人:ライオン株式会社
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抗う蝕機能を有する組成物
公報種別:公開公報
出願番号:特願2002-055110
出願人:江崎グリコ株式会社
-
固体口腔用組成物
公報種別:公開公報
出願番号:特願2000-364031
出願人:ライオン株式会社
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口腔清掃材
公報種別:公開公報
出願番号:特願平8-358759
出願人:ライオン株式会社
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歯石軟化・溶解用組成物
公報種別:公開公報
出願番号:特願平7-329863
出願人:ライオン株式会社
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口腔用剤
公報種別:公開公報
出願番号:特願平11-362375
出願人:花王株式会社
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