特許
J-GLOBAL ID:200903092823141626

動圧軸受装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 後藤 隆英
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-045498
公開番号(公開出願番号):特開平9-217734
出願日: 1996年02月07日
公開日(公表日): 1997年08月19日
要約:
【要約】【課題】 簡易で低コストな構造で、潤滑剤24の外部漏れを良好に防止しつつ長寿命化を図り、しかも動圧軸受装置の適用性を拡大することを可能とする。【解決手段】 固定部材12と回転部材25,22bとの間の狭い隙間からなる毛細管シール部31a,31bを軸受空間の両端側に設けることによって、本来の毛細管力による引戻し力に加えて、大きな慣性力Gが負荷された場合に潤滑剤24の流体粘性抵抗による動圧力によって潤滑剤24の外部拡散を防止するとともに、動圧軸受部22bで潤滑剤24に対して意図的に差圧を生じさせ、この潤滑剤24の差圧を解消するように潤滑剤24を僅かに移動させることによってバランス状態とし、これにより回転時における潤滑剤24の外部拡散を防止し、加えて、毛細管シール部31a,31bの隙間内容量を潤滑剤24の移動による偏位分を許容する容量に設定することによって潤滑剤24の漏れを防止し、かつこのような漏れ防止作用を有する毛細管シール部31a,31bを、簡易な隙間により構成することによって製作の容易化を図るように構成したもの。
請求項(抜粋):
軸部材と円筒状部材とを相対回転可能に支承する2つのラジアル動圧軸受部及び2つのスラスト動圧軸受部が、軸方向に延びる一連の軸受空間を画成するように併設されているとともに、上記各動圧軸受部の軸部材及び円筒状部材の少なくとも一方側に、前記軸受空間内に充填された潤滑剤に動圧を発生させる動圧発生手段が設けられた動圧軸受装置において、上記軸方向に併設された4つの動圧軸受部を含む軸受空間の軸方向両端部分には、前記軸部材と円筒状部材との隙間を狭小にしてなる2箇所の毛細管シール部が、前記4つの動圧軸受部を軸方向両側から挟むように設けられているとともに、前記潤滑剤は、上記4つの動圧軸受部を含む2箇所の毛細管シール部どうしの間の軸受空間内に連続して充填され、かつ、上記動圧軸受部の動圧発生手段は、回転により軸方向一方側に向かう所定の差圧を潤滑剤に生じさせ、当該潤滑剤を軸方向一方側に移動させるように軸方向に非対称な形状に形成され、前記2箇所の毛細管シール部のうち、潤滑剤の移動方向下流側の毛細管シール部が、潤滑剤の移動による偏位分を許容する隙間内容量に設定されたものであって、前記軸部材と円筒状部材とが相対回転したときに動圧軸受部により生じさせられる差圧を解消するように潤滑剤が軸方向に所定量移動し、この潤滑剤の軸方向移動による偏位分が、潤滑剤の移動方向下流側の毛細管シール部によって受け入れられる構成になされていることを特徴とする動圧軸受装置。
IPC (3件):
F16C 17/10 ,  F16C 33/10 ,  F16C 33/74
FI (3件):
F16C 17/10 A ,  F16C 33/10 Z ,  F16C 33/74 Z
引用特許:
審査官引用 (17件)
  • スピンドルモータ
    公報種別:公開公報   出願番号:特願平6-022144   出願人:日本電産株式会社
  • 特開昭58-050322
  • 特開平3-163212
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