特許
J-GLOBAL ID:200903099289843991

スラスト動圧軸受装置の製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 後藤 隆英
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2000-111580
公開番号(公開出願番号):特開2001-295846
出願日: 2000年04月13日
公開日(公表日): 2001年10月26日
要約:
【要約】【課題】 簡易な構成で、スラスト動圧軸受装置の品質を向上させつつ生産性を高めることを可能とする。【解決手段】 カシメ部13fの先端部分をカシメ押圧力Fによって変形させた際に、カウンタープレート16の半径方向分力Fxと軸方向分力Fyの各々による回転モーメントMx,Myどうしが互いに等しくなって打ち消し合うように、上記カシメ押圧力Fの押圧方向を釣合方向に設定することによって、カウンタープレート16に対する変形作用を実質的になくしてカウンタープレート16に変形を生じさせることなく高精度な固定作業を可能としたもの。
請求項(抜粋):
軸受部材の開口端部分の内周壁面から半径方向内方に段差状に突出するようにしてプレート支持面を形成するとともに、そのプレート支持面から軸方向外方に向かって延出する円筒状部分をプレート嵌合部としておき、上記軸受部材におけるプレート嵌合部の内方側にカウンタープレートを挿入し、前記プレート支持面に対して上記カウンタープレートを当接させることによって該カウンタープレートを軸方向に位置決めした後、前記プレート嵌合部の軸方向先端部分をカシメ部として、該カシメ部をカウンタープレート側に向かって押圧変形させ、そのカシメ部の変形加圧力によって上記カウンタープレートを固定する工程を有し、上記軸受部材側に固定したカウンタープレートと、軸部材側に固定したスラストプレートとを、相対回転可能な状態で軸方向に近接させて対向配置し、これらカウンタープレート及びスラストプレートの少なくとも一方側に設けた動圧発生手段によって、これら両部材どうしの近接対向隙間内の潤滑流体に、前記軸部材及び軸受部材の相対回転によって動圧を発生させ、その潤滑流体に発生した動圧によって前記軸部材と軸受部材とを軸方向に相対浮上させながらスラスト方向に支承するようにしたスラスト動圧軸受装置の製造方法において、上記軸受部材に対してカウンタープレートを固定する工程を行うにあたって、前記軸受部材に設けたプレート支持面の一部に、円周方向又は接線方向に延在する逃溝を凹設しておき、前記カシメ部の押圧変形の方向を、上記カウンタープレートの軸方向外側表面が前記プレート嵌合部の内周壁面に接触する位置から、前記逃溝の半径方向内側の縁部に向かう釣合方向に設定し、当該カシメ部の押圧変形時に上記カウンタープレートに対して付加されるモーメントを相殺するようにして上記カウンタープレートの固定を行うようにしたことを特徴とするスラスト動圧軸受装置の製造方法。
IPC (3件):
F16C 33/14 ,  F16C 17/04 ,  F16C 17/10
FI (3件):
F16C 33/14 Z ,  F16C 17/04 A ,  F16C 17/10 A
Fターム (5件):
3J011AA02 ,  3J011BA05 ,  3J011BA08 ,  3J011CA02 ,  3J011DA02
引用特許:
出願人引用 (5件)
全件表示
審査官引用 (2件)
  • スピンドルモータ
    公報種別:公開公報   出願番号:特願平5-117924   出願人:日本電産株式会社
  • スラスト動圧軸受装置
    公報種別:公開公報   出願番号:特願平9-172888   出願人:株式会社三協精機製作所

前のページに戻る