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J-GLOBAL ID:201002204909201710   整理番号:10A0715689

日本,北海道におけるシカの適応的管理 理論と実践

Adaptive management of sika deer populations in Hokkaido, Japan: theory and practice
著者 (5件):
資料名:
巻: 52  号:ページ: 373-387  発行年: 2010年07月 
JST資料番号: Y0467A  ISSN: 1438-3896  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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野生生物管理における適応的管理(AM)の有用性を,日本・北海道の過剰なシカ(Cervus nippon)個体群にAMを適用することでの著者らの経験をレビューすることにより調べた。著者らのプログラムの管理の目標は:(1)個体群を個体数急増を妨げる適度の密度レベルに維持すること,(2)農作物や森林への被害を減少させること,(3)個体群に脅威を与えず狩猟による適度な収量を維持すること,である。生物学的および生態学的パラメータにおける著しい不確実性のため,著者らは狩猟圧による制御に基づく,「フィードバック」管理プログラムをデザインした。4つの対応する管理活動の選択とともに,個体群サイズに関連する3つの閾値レベルおよび,狩猟圧の4つのレベルを設定した。このプログラム下で,1998年からシカの個体群を減らすため,北海道庁は,積極的なメスの淘汰を推進した。著者らは,相対的個体群サイズと収穫されたシカの数を用いて,収穫に基づく個体群サイズ推定を考案し,1993年の個体群サイズ(もともとは空中探査の外挿により推定された)が少なく推定されていたことがわかった。観察誤差を低くするために収穫に基づくBayes推定を開発し,1993年の個体数推定を修正した。個体数分析の傾向および収穫データは,狩猟は個体群サイズの信頼できる推定を得るための,1つの重要な大規模実験であることを示す。シカに対する狩猟の影響の深刻な面は,大型猛禽類の偶発的鉛中毒である。北海道庁による鉛弾丸の使用禁止は,鉛中毒の減少に成功したが,問題はまだ残っている。シカ個体群の急増における二つの事例研究は,最大の持続可能な収穫により設定された密度は,農業,森林,および/または生態系への損害を防ぐにはおそらく高すぎることを示している。生態系管理のためには,フィードバック制御に基づく閾値管理のほうがよい。資源管理(すなわちシカ肉)においては,ボランティアハンターは高い狩猟効率を好むため,より低いシカ密度のが設定されるべき対象地域では,生態系管理のための淘汰実施には職業ハンターの育成を支援することが必要である。資源管理としての狩猟および生態系管理のための淘汰は,AM下で相乗効果的に併用されるべきである。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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環境問題  ,  個体群生態学 
引用文献 (60件):
  • ALVERSON, WS. Forest too deer : edge effects in northern Wisconsin. Conserv Biol. 1988, 2, 348-358
  • CAUGHLEY, G. Eruption of ungulate populations with emphasis on Himalayan thar in New Zealand. Ecology. 1970, 51, 53-72
  • CAUGHLEY, G. What is this thing called carrying capacity?. North American elk : ecology, behavior, and management. 1979, 2-8
  • CAUGHLEY, G. Wildlife ecology and management. 1994
  • CHRISTENSEN, NL. The report of the ecological society of America committee on the scientific basis for ecosystem management. Ecol Appl. 1996, 6, 665-691
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