抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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樹木に共生する外生菌根菌のいくつかは有機酸を分泌し,これらが土壌中のアルミニウムと配位する事によりアルミニウム毒性が軽減される。この作用は,宿主がアルミニウム耐性を獲得する機構の1つである。アルミニウムが外生菌根菌の有機酸代謝に及ぼす影響を解明する第一歩として,アルミニウム添加,無添加培地でLaccaria bicolor(オオキツネタケ)を培養し,キレート作用のある有機酸について,菌糸体内蓄積量および培地中に分泌された量の違いを明らかにした。アルミニウムの添加は,シュウ酸量に影響を及ぼさなかったが,リンゴ酸,クエン酸量を増大させた。L.bicolorにおいて,リンゴ酸,クエン酸代謝はアルミニウムにより影響される事が示唆された。(著者抄録)