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J-GLOBAL ID：201002223841109548   整理番号：10A0055474

水田における緑肥利用の現状と展望

著者 (1件)： 上野秀人 (愛媛大 農)
資料名： 農業および園芸  (Agriculture and Horticulture)
巻： 85  号： 1  ページ： 136-146  発行年： 2010年01月01日 
JST資料番号： G0801A  ISSN： 0369-5247  CODEN： NOOEA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 持続的農業の重要性が増しているが最近ではリン酸やカリウム等が資源枯渇で価格上昇し農家経営が圧迫されている。次世代型肥培管理技術で最も期待されるのは有機物供給による総合的な土壌改良技術であろう。ここでは緑肥を利用した水稲栽培技術体系について概説し,南西暖地の低肥沃度水田で行なった栽培研究等の報告をした。従来研究の歩みとして,緑肥すき込み技術とカバークロップ技術を紹介した。愛媛大学付属農場水田で前記の2技術を用いた一連の研究を行い,その結果として,緑肥由来窒素動態,緑肥草種の違いが窒素利用率に与える影響,有機酸生成と雑草や水稲への影響,灌水開始時期と水稲生育の関係,緑肥施用法と水稲収量・雑草抑制の関係,水稲品種の検討を報告した。

シソーラス用語： *水田 ,  有機物施用 ,  *緑肥 ,  水稲 ,  耕うん ,  栽培 ,  作付体系 ,  窒素 ,  種差 ,  有機酸 ,  環境影響 ,  雑草 ,  時期 ,  植物成長 ,  作物収量 ,  雑草防除 ,  クローバ ,  栽培品種 ,  技術展望 ,  愛媛県
準シソーラス用語： カバークロップ ,  レンゲ ,  潅水開始時期 ,  鋤込み ,  *水稲栽培 ,  窒素利用率 ,  低肥沃度水田 ,  有機酸生成 ,  裏作 ,  緑肥作物栽培 ,  緑肥施用法 ,  緑肥由来窒素

分類 (2件)： 施肥法・肥効  (FB05030Y) ,  稲作  (FC03020C)

引用文献 (25件)：

• Asagi, N. and H. Ueno 2009). Nitrogen dynamics in paddy soil applied with various ¹⁵N-labelled green manures. Plant and Soil. 322: 251-262.
• 浅木直美・上野秀人 2009a. マメ科緑肥リビングマルチ条件下の水稲栽培における湛水開始時期の違いが水稲の生育, 収量に与える影響. 日本作物学紀事 78: 27-34.
• 浅木直美・上野秀人 2009b. 西南暖地におけるシロクローバーのすき込みおよびリビングマルチ処理が水稲の生育, 収量および土壌アンモニア態窒素濃度に与える影響. 農作業研究 44: 127-136.
• Asagi, N., H. Ueno, H. Sekiya and H. Ogiwara 2008. Establishment of rice seedlings by direct sowing of multiple seed pellets on paddy soil covered with legume living mulch. Plant Production Science. 11: 361-365.
• Cho, Y. S., K. Hidaka and T. Mineta 2003. Evaluation of white clover and rye grown in rotation with no-tilled rice. Field Crop Res. 83: 237-250.

タイトルに関連する用語 (4件)： 水田 ,  緑肥 ,  現状 ,  展望