抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年のデータ量の爆発的増大を背景に,三菱電機では時系列的に追加されるデータに適した高速データ処理技術“高性能並列情報検索技術”の研究開発を行ってきた。RDBMS(Relational DatabBase Management System)に代表される従来のデータベースは,近年増加しつつある文書,画像などの非構造化データ,多様な形式を持つログ,計測データなどの管理に必ずしも適していない。高性能並列情報検索技術は次の基本技術によって,多様なデータを対象とする追記型データベースの高速処理を実現した。(1)プロセッサやディスク装置の利用効率を高め,切れ目なくデータを流すデータ駆動型の並列処理技術。(2)効率的データ配置と高速・高圧縮率のデータ圧縮によるストレージアクセス技術。(3)複雑な検索条件を高速処理する文字列照合方式と,学習型フィルタによるテキストフィルタリング技術。(4)様々な種類のデータを一元的に取り扱い,データの間の関係を管理する異種データ統合管理技術。高性能並列情報検索技術は,様々なデータに対して利用可能な共通基盤ソフトウェアSISA(Scalable Intelligent Storage Architecture)として実装されており,目的別に次のデータベース機能を提供している。(1)高速集計検索エンジンAQL(Analytical Query Language)。(2)統合ログデータベースLDB/HTD(Log DataBase/Highly Traceable log Database)。(3)テキスト検索エンジンFTS/CID(SISA Full Text Search/Combined Information Detector)。高性能並列情報検索技術は,ビジネスインテリジェンス,環境情報システム,セキュリティ/内部統制向け統合ログ管理,物理セキュリティ,メールアーカイブ,機密情報管理などの分野で利用されている。(著者抄録)