抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
ムギ作の難防除雑草カラスムギの動態に及ぼす作付体系の影響を評価するため,14体系の作付・耕起体系を擬したコムギ2作,夏作1作の2ケ年の野外ポット試験をおこなった。耕起体系により2年後のカラスムギ個体数が顕著に異なり,特に夏耕起の有無が大きな影響を及ぼした。夏・秋耕起体系ではカラスムギ個体数は増加した。夏不耕起とした体系ではカラスムギ個体数は減少し,夏・秋不耕起体系においては試験終了時の個体数が0となった処理区もみられた。夏不耕起体系におけるコムギ収穫時のカラスムギ個体数減少は,出芽時期の前進によってコムギ播種前に出芽したカラスムギは死滅し,秋冬期の出芽数が減少したためと考えられた。コムギ播種前の石灰窒素施用によりコムギ,カラスムギの穂数が増加した。夏不耕起体系においては石灰窒素施用区でカラスムギの個体数が増加し,出芽促進効果が示唆された。耕起体系の変更はムギ類栽培圃場におけるカラスムギの動態に大きな影響を及ぼし,夏秋期の不耕起管理はムギ類収穫期のカラスムギ個体数を減少させることが示唆された。(著者抄録)