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J-GLOBAL ID:201002238348793429   整理番号:10A0844769

モンゴル国のラクダ乳酒(Hoormog)の性質と製造方法

Property and manufacturing method of fermented camel’s milk (Hoormog) made in Mongolia
著者 (2件):
資料名:
巻: 59  号:ページ: 125-130  発行年: 2010年08月05日 
JST資料番号: F0966A  ISSN: 1343-0289  CODEN: MISAFD  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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モンゴル国ではゴビ地方でフタコブラクダが飼われてきた。伝統的にラクダを飼育してきたゴビ地方ではラクダ乳酒(ホルモグ)をつくってきた。ウムヌ・ゴビ県でホルモグを製造する遊牧民宅と,首都に近いダルハン・オール県で,新たにホルモグをつくり始めた遊牧民宅で調査を行った。ダルハン・オール県のホルモグの性状は酸度1.2%,pH4.2,アルコール度1.5%で,ウムヌ・ゴビ県のホルモグと大きな違いは無かった。ホルモグの一般成分分析をした結果,アイラグと比べたんぱく質,脂肪,可溶性無窒素物が多かった。飲用量は成人男性で1日あたり2~3L,女性で1Lだった。製造方法はスーダンのラクダ乳酒であるガリス,カザフスタンのシュバトと同様だった。スターターにはゴビ地方と同じく,ヤギ乳の発酵乳を用いていた。飲用には「健康に良い」「内臓の病気に良い」等の効能が伝承されていた。発酵に関与する微生物由来の代謝産物が,腸管で良い働きをするとともに,免疫賦活作用があると考える。ホルモグに伝承されてきた効能を科学的見地から明らかにすることは,民族飲料の価値について考えるきっかけになると思われる。(著者抄録)
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分類 (1件):
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乳製品 
物質索引 (1件):
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引用文献 (28件):
  • Suzuki, Y.: Чржлийн тзмзз шинжихуй, JICA Hand Book, Ulaanbaatar, pp. 19-35(2004)
  • Yaqoob, M. and Nawaz, H.: Potential of pakistani camel for dairy and other uses. Anim. Sci. J., 78 467-475(2007)
  • 社団法人国際農林業協力協会:「平成7年度海外畜産事情調査研究報告モンゴル」, 社団法人国際農林業協力協会, 東京, pp. 1-27(1998)
  • 鈴木由紀夫: モンゴルにおけるフタコブラクダの減少と対策. 沙漠誌ノート, 4, 14-17(2006)
  • 堀内 勝: アラブ世界のラクダ乳文化, 雪印乳業健康生活研究所編「乳利用の民族誌」, 中央法規, 東京, pp. 57-84(1992)
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