抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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めふんは,さけの腎臓を塩や醤油で漬け込み熟成させたもので,五訂増補日本食品標準成分表の中で最も多くビタミンB
12(以下B
12)を含んでおり,かつ吸収されやすい遊離型のB
12を含んでいる。現在は主に酒の肴として食されていることから,遊離型B
12のより良い供給源として広く利用できるよう,めふんを用いた料理の検討を行った。調理方法は基本的なものとし,クラゲの酢の物,チャーハン,ハンバーグ,カレーライス,冷や奴,すし(めふん巻き)の6品について,評点法による官能評価を行い,めふんの嗜好との関連を調査した。官能評価では,冷や奴を除く5品の料理において未調理のめふんよりも好まれた(有意水準1%で有意差あり)。嗜好との関連では,めふんを好まない群でもめふんを加えた料理は好まれていた。めふんを料理に用いる際には,香味野菜や香辛料を用い,調理方法を工夫することで独特の臭みや色が抑えられ,めふん単独よりも食べやすくなった。以上の結果から,めふんは遊離型B
12の良い供給源として広く料理に利用することができると示唆された。(著者抄録)