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J-GLOBAL ID:201002256096031650   整理番号:10A0713411

TIF1βは胚性幹細胞の多能性をリン酸化依存的に調節する

TIF1β regulates the pluripotency of embryonic stem cells in a phosphorylation-dependent manner
著者 (13件):
資料名:
巻: 107  号: 24  ページ: 10926-10931  発行年: 2010年06月15日 
JST資料番号: D0387A  ISSN: 0027-8424  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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未分化の胚性幹(ES)細胞で特異的に発現される転写因子はネットワークを形成し,これがES細胞多能性の調節に関わるとされている。本研究ではこれまで未解明であったES細胞分化時における自己再生,多能性維持,系譜特化の応答機構を分子レベルで明らかにした。本結果により,リン酸化依存的クロマチン弛緩因子である転写中間因子1β(TIF1β)がES細胞に特有の多能性調節因子として,Oct3/4依存的転写をリン酸化依存的に調節することを証明した。マウス多能性ES細胞のクロマチン弛緩は,TIF1βのC末端セリン824の特異的リン酸化により誘導されるとの報告に続き,今回そのリン酸化TIF1βが活性化クロマチンマーカと部分的に共局在することを認めた。更にそのリン酸化TIF1βは,多能性に特異的な転写因子であるOct3/4とスイッチング欠陥/ショ糖非発酵性のATP依存性クロマチンリモデリング複合体のサブユニット(Smarcad1,Brg1,BAF155)と複合体を形成していた。また後者3成分はES特異的クロマチンリモデリング複合体(esBAF)だった。リン酸化TIF1βの特性として,ES細胞に特異的な遺伝子を誘導すること,またマウスES細胞の未分化状態を長期維持することが分かった。更にリン酸化依存的なTIF1β調節は体細胞の再プログラミング過程にまで及んだ。以上の結果より,TIF1βはリン酸依存的な二方向性を持った基盤を特異的転写因子とクロマチンリモデリング酵素に提供し,細胞分化過程と幹細胞の多能性が調節されると結論付けた。
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分類 (2件):
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発生と分化  ,  遺伝子発現 
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