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J-GLOBAL ID：201002256170398928   整理番号：10A0993781

精製したカノーラルテインは哺乳類のDNAポリメラーゼの特異的なイソフォームを選択的に阻害して炎症応答を低下させる

Purified Canola Lutein Selectively Inhibits Specific Isoforms of Mammalian DNA Polymerases and Reduces Inflammatory Response

著者 (12件)： HORIE Sho (Kobe-Gakuin Univ., Hyogo, JPN) ,  OKUDA Chiaki (Kobe-Gakuin Univ., Hyogo, JPN) ,  YAMASHITA Takatoshi (J-Oil Mills Inc., Kanagawa, JPN) ,  WATANABE Kenichi (J-Oil Mills Inc., Kanagawa, JPN) ,  KURAMOCHI Kouji (Kyoto Prefectural Univ., Kyoto, JPN) ,  HOSOKAWA Masashi (Hokkaido Univ., Hokkaido, JPN) ,  TAKEUCHI Toshifumi (Tokyo Univ. Sci., Chiba, JPN) ,  KAKUDA Makiko (Tokyo Univ. Sci., Chiba, JPN) ,  MIYASHITA Kazuo (Hokkaido Univ., Hokkaido, JPN) ,  SUGAWARA Fumio (Tokyo Univ. Sci., Chiba, JPN) ,  YOSHIDA Hiromi (Kobe-Gakuin Univ., Hyogo, JPN) ,  MIZUSHINA Yoshiyuki (Kobe-Gakuin Univ., Hyogo, JPN)
資料名： Lipids  (Lipids)
巻： 45  号： 8  ページ： 713-721  発行年： 2010年08月 
JST資料番号： B0873A  ISSN： 0024-4201  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： DNAポリメラーゼ(pol)はDNAの複製だけでなく,DNAの修復や組換え,細胞分裂にも関与していることから,polの選択的阻害剤は抗癌剤や抗寄生虫剤としての有用性が期待されている。本研究で,カノーラ圧搾油についてpol阻害活性のスクリーニングを行った。その結果,ルテインにpol阻害活性が認められた。そこで,ルテインを含む市販のカルテノイドについて哺乳類のpolに対する阻害活性を調べた。調べた10種類のカルテノイドの内,ルテイン,ゼアキサンチンおよびカプサンチンはpolβおよびλに対して強力な阻害活性を示したが,10種類のカルテノイドは全てpolαに対して作用を示さなかった。ルテインはpolβおよびλを最も強く阻害したが,polα,γ,δおよびεには作用しなかった。カルテノイドによるpolβおよびλの阻害は,ホルボールエステル誘導性炎症の抑制と正の相関を示した。以上より,カルテノイドを多く含む油の抗炎症性天然物としての有用性が示唆された。

シソーラス用語： *DNAポリメラーゼ ,  形態 ,  酵素阻害 ,  *消炎作用 ,  カノーラ油 ,  スクリーニング ,  カロチノイド ,  構造活性相関 ,  共役ジエン ,  脂環式アルコール ,  ジオール ,  第二アルコール ,  不飽和アルコール
準シソーラス用語： アイソフォーム ,  *抗炎症作用

分類 (2件)： 消炎薬の基礎研究  (GW15010T) ,  酵素製剤・酵素阻害剤の基礎研究  (GW21010W)

物質索引 (3件)： ルテイン ,  ゼアキサンチン ,  カプサンチン

タイトルに関連する用語 (5件)： 精製 ,  哺乳類 ,  DNAポリメラーゼ ,  阻害 ,  炎症応答