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J-GLOBAL ID：201002257692664764   整理番号：10A0048781

ヒジキ繊維状根の保存,細断および培養条件

Storage, Cutting and Culture Conditions of Filamentous Roots of Hiziki Sargassum fusiforme

著者 (4件)： 伊藤龍星 (大分県農林水産研究セ 水試 浅海研) ,  寺脇利信 (富山県農林水産総合技術セ 水研) ,  SATUITO Cyril Glenn (長崎大 水産) ,  北村等 (長崎大 水産)
資料名： 水産増殖  (Aquaculture Science)
巻： 57  号： 4  ページ： 579-585  発行年： 2009年12月20日 
JST資料番号： Y0285A  ISSN： 0371-4217  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ヒジキ付着器を構成する繊維状根の茎形成能を利用した人工種苗生産の方法を開発するため,2007年4月下旬,収穫後の養殖ロープに残ったヒジキの付着器を採取し,ほどいて1本ずつの繊維状根とし,培養液で洗浄した。繊維状根の保存に適する光量,繊維状根からの茎形成と生長に適する温度と光量,繊維状根の適切な切断幅を調べた。繊維状根の保存には12°C,25μmol/m²/s,光周期12L:12Dが好適であった。茎形成とその生長には23°C,120~230μmol/m²/s,光周期12L:12Dが適していた。切断から40日後には,茎形成率は85%,幼体の平均全長は約5mmに達した。繊維状根を2.5mm幅以下に細かく切断することで,5mm以上の切断幅よりも約3倍多くの茎が得られることがわかった。これらの結果から,繊維状根の細断によるヒジキ人工種苗生産の可能性が示唆された。(著者抄録)

シソーラス用語： *ホンダワラ科 ,  *培養条件 ,  *根 ,  種苗管理 ,  植物成長 ,  茎
準シソーラス用語： *Sargassum fusiforme ,  *ヒジキ ,  種苗生産 ,  *繊維状根

分類 (3件)： 海藻類  (FH02040G) ,  増養殖の技術  (FH04020Y) ,  発生,成長,分化  (EH02030U)

引用文献 (18件)：

• HWANG, E. K. Effects of light intensity and temperature on regeneration, differentiation and receptacle formation of Hizikia fusiformis (Harvey) Okamura. Korean J. Phycol. 1994, 9, 85-93
• HWANG, E. K. Reuse of hold-fasts in Hizikia cultivation. Korean Fish Soc. 1999, 32, 112-116
• 伊藤龍星. 天然藻体のロープへの挟み込み法によるヒジキ養殖. 水産増殖. 2008, 56, 97-103
• 木村創. 2. ホンダワラ類. 有用藻類のバイオテクノロジー. 1997, 21-31
• 難波信由. 岩手県越喜来湾における褐藻ヒジキの多回収穫型養殖. Sessile Organisms. 2008, 25, 17-23

タイトルに関連する用語 (5件)： ヒジキ ,  根 ,  保存 ,  細断 ,  培養条件