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J-GLOBAL ID：201002268705425413   整理番号：10A0448490

ハクサイおよびキャベツの結球葉,外葉における化学形態別カルシウム含量

Differences in Distribution and Levels of Four Calcium Components among Different Organs of Chinese Cabbage (Brassica rapa) and Cabbage (B. oleracea)

著者 (3件)： 林田達也 (福岡県北九州地域農業改良普及センター) ,  柴戸靖志 (福岡県農業総合試験場) ,  浜地勇次 (福岡県農業総合試験場)
資料名： 園芸学研究  (Horticultural Research (Japan))
巻： 9  号： 2  ページ： 197-201 (J-STAGE)  発行年： 2010年 
JST資料番号： L4829A  ISSN： 1347-2658  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 結球アブラナ科作物であるハクサイおよびキャベツの結球葉と収穫残さである外葉のCa供給源としての有用性を明らかにする目的で,化学形態別Ca含量を部位別に分析し,その特性について明らかにした.ハクサイ‘無双’,キャベツ‘金系201’における総Caおよび水溶性Ca含量は収穫残さである外葉のほうが,可食部である結球葉,主茎より高かった.両作物の結球葉における水溶性Ca含量はツケナの40%以下であった.しかし,ハクサイおよびキャベツの外葉における総Caに占める水溶性Ca含量の比率は,結球葉より高く,キャベツの外葉における総Ca含量および水溶性Ca含量はそれぞれツケナの2.1および2.9倍であり,ハクサイの外葉の総Ca含量および水溶性Ca含量はツケナと同等であった.以上のことから,ハクサイおよびキャベツの収穫残さである外葉はCa供給源として有望であることが示唆された.(著者抄録)

シソーラス用語： *ハクサイ ,  キャベツ ,  葉 ,  カルシウム ,  作物残渣 ,  水溶性 ,  含有量 ,  供給源
準シソーラス用語： 化学形態 ,  可食部

分類 (1件)： 野菜  (FC03043X)

引用文献 (30件)：

• 陳 文孝・上本俊平.1976.そさいのカルシウム吸収に関する研究.(第1報)そ菜の異なった生育相におけるカルシウム吸収とその生理的意義.園学雑.45: 33-42.
• Epstein, E. 1972. Mineral nutrition of plants: princeples and perspectives. p. 32-33. John Wiley & Sons, New York.
• 原 登志子.1951.Calciumの利用に関する実験的研究-特に骨粉の利用について.栄養学雑誌.9: 1-6.
• 林田達也・柴戸靖志・浜地勇次.1999.ツケナにおけるカルシウムの形態別含量およびその品種間差異.園学雑.68: 897-899.
• 林田達也・柴戸靖志・尾形武文・浜地勇次.2003.収穫時期および生育温度によるツケナの化学形態別カルシウム含量の変動.園学雑.72: 169-174.

タイトルに関連する用語 (5件)： ハクサイ ,  キャベツ ,  葉 ,  化学形態 ,  カルシウム含量