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J-GLOBAL ID：201002280068446550   整理番号：10A0925926

地球環境に貢献する最新触媒技術 マイクロ波により触媒を操る

著者 (3件)： 和田雄二 (東京工大 大学院理工学研究科) ,  鈴木榮一 (東京工大 大学院理工学研究科) ,  塚原保徳 (大阪大 大学院工学研究科)
資料名： 化学工学  (Chemical Engineering of Japan)
巻： 74  号： 9  ページ： 461-464  発行年： 2010年09月05日 
JST資料番号： F0099A  ISSN： 0375-9253  CODEN： KKGKA4  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本稿は,マイクロ波による加熱が物質の実験室合成に適していることを述べ,将来的な化学プロセスにおける物質製造法の転換に資することを目的とする。そのために,マイクロ波がもたらす特殊効果に注目した上で,実験室規模の化学合成に適用した例を示すとともに,多くの化学プロセスに不可欠な存在である”触媒”の加熱にマイクロ波照肘を利用できる潜在在的な可能性を探る。一般にエネルギーの吸収は分子や結晶相によって異なることから,非平衡局所加熱では選択的に加熱できるとともに,物質内部には微視的な温度勾配が生じる。また,マイクロ波による振動電磁場が物質の多様な構成要素と直接相互作用することによって熱的な非平衡状態が生じ,次第に平衡状態へと緩和する。単に”物質内部からの迅速な加熱”にとどまらず,振動電場や振動磁場のエネルギーが化学エネルギーに直接変換される特殊な化学反応促進効果や,振動電場や振動磁場が誘電体,磁性体,導電体と特異的に相互作用することによって生じる特殊反応場は,マイクロ波加熱に固有の現象である。

シソーラス用語： 地球環境 ,  触媒 ,  技術進歩 ,  マイクロ波 ,  マイクロ波照射 ,  *マイクロ波加熱 ,  化学プロセス ,  化学物質 ,  製造 ,  実験室 ,  化学合成 ,  エネルギー吸収 ,  局所性 ,  温度勾配 ,  電磁場 ,  特殊効果 ,  銀 ,  ナノ粒子 ,  制御 ,  ナノ構造 ,  構造 ,  構造設計 ,  *触媒反応 ,  有機塩素化合物 ,  脱塩素反応 ,  コアシェル構造 ,  粒径制御

分類 (2件)： 触媒操作  (XE01050T) ,  各種有機化合物の製造  (YD02000V)

物質索引 (1件)： 1-クロロ-2-エチルベンゼン

引用文献 (4件)：

• 和田雄二監修. マイクロ波化学プロセス技術. 2005
• 初歩から学ぶマイクロ波応用技術. 2004
• 日本化学会監訳. マイクロ波応用技術-有機合成への応用. カーク・オスマー 化学技術・環境ハンドブック, グリーン・サステイナブルケミストリー. 2007, 9章
• TSUKAHARA, Y. J. Phys. Chem. C. 2010, 114, 8965-8970

タイトルに関連する用語 (3件)： 地球環境 ,  触媒 ,  マイクロ波