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J-GLOBAL ID:201002282060685566   整理番号:10A0390718

オホーツク海南部の海氷における雪と堆積物付加層に付随する栄養塩分布

Nutrient distributions associated with snow and sediment-laden layers in sea ice of the southern Sea of Okhotsk
著者 (11件):
資料名:
巻: 119  号: 1-4  ページ: 1-8  発行年: 2010年04月20日 
JST資料番号: B0842A  ISSN: 0304-4203  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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1年分の海氷,雪,氷下水を2007年と2008年の2月半ばにオホーツク海南部で採集し,海氷中の栄養塩濃度を支配するプロセスを解明した。温度,塩分,酸素同位体比(δ18O),無機栄養塩濃度(NO3,NH4,NO2,PO4,SiO2)を測定した。海氷を四つのタイプに分類した。雪氷,氷晶,柱状氷,粒状と柱状氷の混合物であり,δ18Oと氷組織に基づいている。氷晶は総氷層厚で卓越し(52.8%),柱状氷は氷晶層にはさまれ,漂流や畝形成のようなダイナミックな氷成長プロセスを示す。さらに,氷は粒状物質の層(堆積物層)が束ね,しばしば航海中に遭遇した。高いNO3とNH4の濃度を雪と雪氷中に見出し,それらが降雪により大気から供給され,雪氷形成を通じて海氷に取り込まれたことを意味する。氷晶として分類される堆積物付加層では,O2,PO4,SiO2濃度がすべての氷タイプで最高で,母体の海水に比べかなり濃縮しており,粒状有機物の再無機化を示唆した。一方,堆積物層中のNO3濃度は低く(減少),極めて低いN(NO3+NH4+NO2)をもたらす。堆積物層中のP比は氷下水あるいはレッドフィールド比に関して0.2から0.8である。これらの結果によると,堆積物付加層の一部において,固定窒素は,脱硝バクテリアによる嫌気性硝酸塩還元プロセスにより,海氷環境から分子状窒素(N2)として部分的に除去され,一方,付随する有機リンの再無機化からリン酸塩が加わった。雪と海氷の融解の効果は,春と初夏に混合層において,塩分,NO3,SiO2に対する希釈,NO2とPO4では無変化,NH4に対するわずかの濃縮である。このことによると,氷下水/レッドフィールド比におけるより異なる栄養塩比を有する雪/氷融解水が,オホーツク海南部で4月/5月の融解期に氷下水に供給される。しかしながら,堆積物付加海氷の影響はこの時点では見積もることができない。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (1件):
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水圏・生物圏の地球化学 

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