慢性拘束ストレスはマウスの神経形成及び海馬依存性恐怖記憶を損傷する:脳特異的転写因子Npas4の関与の可能性

YUN Jaesuk; KOIKE Hiroyuki; KOIKE Hiroyuki; IBI Daisuke; TOTH Erika; MIZOGUCHI Hiroyuki; NITTA Atsumi; YONEYAMA Masanori; OGITA Kiyokazu; YONEDA Yukio; NABESHIMA Toshitaka; NAGAI Taku; YAMADA Kiyofumi; YAMADA Kiyofumi

文献

J-GLOBAL ID：201002291405514394 整理番号：10A1010285

慢性拘束ストレスはマウスの神経形成及び海馬依存性恐怖記憶を損傷する:脳特異的転写因子Npas4の関与の可能性

Chronic restraint stress impairs neurogenesis and hippocampus-dependent fear memory in mice: possible involvement of a brain-specific transcription factor Npas4

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資料名：
巻： 114 号： 6 ページ： 1840-1851 発行年： 2010年09月
JST資料番号： B0504B ISSN： 0022-3042 CODEN： JONRA 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：アメリカ合衆国 (USA) 言語：英語 (EN)

Npas4はBDNFの転写制御を介してGABA作動性シナプス形成を調節しているが,海馬におけるNpas4発現に対するストレスの影響は検討されていない。本研究では,マウスにおける若い時期の慢性拘束ストレスが,海馬の神経発生,海馬依存性記憶及びNpas4遺伝子発現に及ぼす影響を検討した。慢性拘束ストレスにより,海馬の容積は有意に減少し,歯状回における神経発生は損傷された。慢性拘束ストレスにより,海馬非依存性恐怖記憶は影響を受けなかったが,海馬依存性文脈的恐怖記憶は著明に損傷された。海馬におけるNpas4のmRNA発現は,拘束ストレス及びコルチコステロンの急性投与によりダウンレギュレーションされた。慢性拘束ストレスによる海馬の機能障害には,コルチコステロン誘導によるNpas4発現のダウンレギュレーションが関与していることが示唆された。

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中枢神経系 , 生物学的機能

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