抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
案内サービスは,人々とのインタラクションを通じて活動するロボットにとって共通かつ重要なサービスである。本稿では,ロボットが案内を行う際に,周囲に存在する人々の興味を引きつけ,自発的に案内へと参加させるための振舞いをデザインし,その効果を検証する。そのために我々は,ロボットの顔の向き方向や移動方向,案内時の人々とロボットの位置関係に注目し,Area of audience(AOA)と,Area of passing(AOP)という2つの領域を定義した。ロボットが前向きに移動を行う場合には,AOAとAOPの範囲が重なることで,AOAの範囲が減少し,周囲に存在する人々の興味を引きつけることが困難となる。これに対し,ロボットが後ろ向きに移動することで,AOAとAOPの重なる範囲が減少し,前向きに移動する場合と比較してAOAの範囲が大きくなることで,より多くの人々の興味を引きつけることが可能になる。これらの考察をもとに,我々はショッピングモール内での実証実験を行い,ロボットが前向きに移動して案内する場合と,後ろ向きに移動して案内する場合で,周囲の人々の興味を引きつけた割合の比較を行った。その結果,ロボットが後ろ向きに移動して案内することで,前向きに移動して案内する場合よりも,多くの人々の興味を引きつけたことが示された。(著者抄録)