文献

J-GLOBAL ID：201002294990897502   整理番号：10A0660574

広帯域テラヘルツ分光法とその薄膜評価への応用

Broadband Terahertz Spectroscopy and its Application to the Characterization of Thin Films

著者 (2件)： 片山郁文 (横浜国立大学学際プロジェクト研究センター) ,  芦田昌明 (大阪大学基礎工学研究科)
資料名： Journal of the Vacuum Society of Japan  (Journal of the Vacuum Society of Japan)
巻： 53  号： 5  ページ： 301-308 (J-STAGE)  発行年： 2010年 
JST資料番号： G0194A  ISSN： 1882-2398  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 検出帯域拡大の観点から,テラヘルツ時間領域分光法の最近の進展について概説した。反射配置においてパルス幅15fsの長短時間パルスレーザーと光導電性アンテナを用いて,広い周波数領域に渡る物質の誘電定数の実部と虚部が測定可能な実用的な広帯域テラヘルツ分光器が実現可能である。8THz付近の微小な不連続性を除,連続位相情報を持つ20THzまでの検出帯域の拡張が可能である。有機非線形結晶(DAST)と光導電性アンテナにより,5fsパルスレーザーを用いて,170THzまでの高周波数の発生と検出が可能である。広帯域テラヘルツ分光法は,短いパルス幅のレーザーを使用して,少し配置を工夫することによって実現可能である。しかも帯域を広げ,パルスレーザーによる光励起を行うことによって,誘電分散の形状を時間分解で測定することが可能となり,薄膜を含めた様々な物質の物性を理解するために使用可能である。

シソーラス用語： *タイムドメイン分光法 ,  誘電率 ,  光伝導 ,  パルス幅 ,  パルスレーザ ,  アンテナ ,  *複素誘電率 ,  *広帯域 ,  非線形光学材料 ,  *結晶
準シソーラス用語： *テラヘルツ時間領域分光法 ,  有機非線形結晶

分類 (1件)： 赤外・遠赤外領域の分光法と分光計  (BD07042H)

引用文献 (46件)：

• RULLIERE, C. ed. Ultrashort laser pulses. 2005
• CORKUM, P. ed. Ultrafast Phenomena. 2009, XVI
• AUSTON, D. H. Appl. Phys. Lett. 1984, 45, 284
• TONOUCHI, M. Nature photonics. 2007, 1, 97
• FERGUSON, B. Nature Materials. 2002, 1, 26

タイトルに関連する用語 (5件)： 広帯域 ,  テラヘルツ分光法 ,  薄膜 ,  評価 ,  応用