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J-GLOBAL ID：201102210135539060   整理番号：11A1428230

計量魚探による鯨類餌生物のモニタリング

著者 (10件)： 宮下和士 (北大 フィールド科セ) ,  松倉隆一 (水工研) ,  東条斉興 (マリノフォーラム21) ,  南憲吏 (京大 フィールド研セ) ,  安間洋樹 (京都海洋セ) ,  永島宏 (宮城水技セ) ,  小野寺恵一 (宮城水技セ) ,  渡邉光 (遠洋水研) ,  米崎史郎 (遠洋水研) ,  村瀬弘人 (日鯨研)
資料名： 水産海洋研究  (Bulletin of the Japanese Society of Fisheries Oceanography)
巻： 75  号： 3  ページ： 183-184  発行年： 2011年08月01日 
JST資料番号： Y0112A  ISSN： 0916-1562  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 北太平洋において鯨類の餌生物として重要とされる,動物プランクトン,仔稚魚,成魚の音響による判別法,密度推定法について紹介する。カイアシ類やオキアミ類などはサイズが小さいため音響的な反射が極めて小さいことから,ターゲットストレングス(TS)は実測値ではなく,理論的に計算されたTSと調査で得られた音響情報,海洋環境,生物採集情報を総合的に解析することにより,判別や密度推定が可能となる。仔稚魚も同様である。イカナゴやその稚魚であるコウナゴは無鰾魚であることから,プランクトンと同じ音響特性を持つ。スケトウダラ成魚は国際的にみても最も音響調査が充実している。有鰾魚のうち,鰾が消化管とつながっている開鰾魚,例えばカタクチイワシではTSの精度は低いが,最近ではようやく精度向上が図られている。

シソーラス用語： *クジラ類 ,  *生物 ,  動物プランクトン ,  稚魚 ,  水中音響 ,  音響測定 ,  北太平洋 ,  カイアシ類 ,  オキアミ類 ,  イカナゴ ,  音響特性
準シソーラス用語： ターゲットストレングス ,  *餌料生物 ,  *計量型魚探機 ,  仔魚 ,  種判別 ,  成魚 ,  *生物モニタリング

分類 (2件)： 漁労装置,漁具  (FH03040N) ,  個体群生態学  (EE03030S)

引用文献 (13件)：

• 甘糟和男. カタクチイワシ (Engraulis japonicas) の鰾形状およびターゲットストレングスと体長の関係. 日本音響学会誌. 2010, 37, 46-59
• 本田聡. 音響資源調査によるスケトウダラ太平洋系群の若齢魚の年級豊度推定. 北海道大学博士論文. 2003
• ITO, Y. Swimming angle and target strength of Japanese anchovy larva (Engraulis japonicas). Fish. Sci. 2011, 77, 161-168
• MATSUKURA, R. Measurements of density contrast and sound-speed contrast for target strength estimation of Neocalanus copepods (Neocalanus cristatus and Neocalanus plumchrus) in the North Pacific Ocean. Fish. Sci. 2009, 75, 1377-1387
• 宮下和士. シラスの音響周波数特性の昼夜変動に関する考察. 日水誌. 2002, 68, 564-568

タイトルに関連する用語 (5件)： 計量 ,  魚探 ,  鯨類 ,  餌生物 ,  モニタリング