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J-GLOBAL ID：201102215867169152   整理番号：11A0136140

高温高圧水による鋳物製造使用済み鋳物砂の再生および改質

Treatment and Reforming of Waste Molding Sand Discharged during Casting Process Using High-temperature and High-pressure Water Reaction

著者 (5件)： 橘隆一 (長岡技科大 環境・建設系) ,  岡本正勝 (花王クエーカー) ,  仲井茂夫 (花王) ,  藤江幸一 (横浜国大 大学院環境情報研究院) ,  大門裕之 (豊橋技科大 環境・生命工学系)
資料名： 廃棄物資源循環学会論文誌  (Journal of the Japan Society of Material Cycles and Waste Management)
巻： 21  号： 6  ページ： 202-209  発行年： 2010年11月 
JST資料番号： L1596A  ISSN： 1883-5856  CODEN： HSJGCW  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 鋳物製造工程から排出される使用済み鋳物砂について,高温高圧水による再生および砂表面の改質効果を検討した。炭素が1.2wt%,窒素が0.065wt%付着している使用済み鋳物砂を,水の臨界点以下である300°C,8.6MPaで,反応時間を60分,液固比を20として反応させたところ,炭素を30wt%,窒素を64wt%除去することができた。さらに,添加剤として過酸化水素を添加することにより,砂表面の炭素は65wt%,窒素は完全に除去することができた。一方,超臨界状態である450°C,40MPaでの反応では,添加剤を加えなかった場合,300°C,8.6MPaの場合に比べ,炭素と窒素の除去率に差は認められなかった。しかし,添加剤を加えた場合には,炭素を88wt%まで除去することができた。また,新砂を超臨界水で反応させたところ,砂表面の酸性度が約二倍に上昇したが,酸化剤の添加によるさらなる酸性度の上昇は認められなかった。(著者抄録)

シソーラス用語： *鋳物砂 ,  鋳物 ,  状態 ,  鋳物砂処理 ,  炭素 ,  窒素 ,  過酸化水素 ,  超臨界水 ,  酸性度 ,  酸化剤 ,  廃棄物処理 ,  *資源再生 ,  表面構造 ,  粒度分布 ,  *表面改質 ,  超臨界
準シソーラス用語： 高温高圧 ,  超臨界状態 ,  表面酸性度

分類 (2件)： 廃棄物処理  (WA01085U) ,  資源回収利用  (SC05060V)

引用文献 (24件)：

• 1) (社)日本鋳造協会:銑鉄鋳物製品別生産量・生産金額の推移
  http: //www.foundry.jp/data/sen_suii.xls (2007)
• 2) 増野 修:第4版鋳型造型法,第8章 環境対策,(社)日本鋳造技術協会 (現,(社)日本鋳造協会),pp.339-347 (1996)
• 3) (財)素形材センター:鉱物廃砂再生利用調査研究報告書--鋳造廃棄物の有効利用促進に向けて-- (2000)
• 4) 西村林太郎,佐藤武義,小野惠二:鋳物使用済み鋳物砂リサイクル資材を用いたバラ養液栽培,東北農業研究成果情報,1999年度,pp.231-232 (2000)
• 5) 永坂博文,新山茂利,今西敏人:廃鋳物砂の再利用に関する研究,和歌山県工業技術センター研究報告,2001年度,pp.34-36 (2002)

タイトルに関連する用語 (5件)： 高温高圧水 ,  鋳物 ,  使用済み ,  鋳物砂 ,  改質