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J-GLOBAL ID：201102222164589814   整理番号：11A0711264

人工砂丘の防風効果が斜めからの風に対して低下するメカニズム

The Mechanism explaining why the low wind speed area is reduced in sized when wind flows diagonally over the ridgeline of an artificial sand dune

著者 (4件)： 萩野裕章 (森林総合研 九州支所) ,  野口宏典 (森林総合研) ,  島田和則 (森林総合研) ,  坂本知己 (森林総合研)
資料名： 海岸林学会誌  (Journal of the Japanese Society of Coastal Forest)
巻： 9  号： 2  ページ： 53-58  発行年： 2010年12月25日 
JST資料番号： L7269A  ISSN： 1347-6289  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 風洞内に作成した茨城県波崎町の砂丘の1/40模型を回転させ,砂丘の走行方向(沿岸方向)を,風の主流x方向に対して1)90度(y方向),2)67.5度,3)45度,4)22.5度にならしめ,風速分布と風向成分を各地点の4高度で測定した。基準の風洞風速は,現地で約10m/秒に相当する約3m/秒とした。砂丘高をhとして,X-Y平面内0.2h位置の等風速線図と風速ベクトル図を作成した。X-Z面内で同様2図を作成して風況(風向と風速の分布)を論じた。風下側の減速割合と減速範囲は1)が最大で以下2),3),4)の順であった。1)では丘頂上方に加速域が生じた。2),3),4)では風下側堤体下で沿岸方向の流れが生じた。4)では風速比0.9以下の減速域が消滅した。風向による斜面長変化と風況変化のメカニズムについて論じた。

シソーラス用語： *風向 ,  方向 ,  風 ,  角度 ,  横方向 ,  高さ ,  回転 ,  位置 ,  図化 ,  風速 ,  堤防 ,  変化 ,  機構 ,  風洞試験 ,  防止 ,  モデル
準シソーラス用語： 沿岸方向流 ,  加速域 ,  減速域 ,  減速割合 ,  砂丘高 ,  斜面長変化 ,  主流風 ,  *人工砂丘 ,  走行方向 ,  堤体下 ,  等風速線図 ,  風下 ,  風況変化 ,  風向成分 ,  風速比 ,  風速分布 ,  風速ベクトル図 ,  *変化機構 ,  *防風効果 ,  模型

分類 (1件)： 海岸工学  (RC13000X)

引用文献 (6件)：

• 萩野裕章・野口宏典・坂本知己 (2008): 風食が進んだ人工砂丘上の飛砂集中過程, 日本海岸林学会誌, 7(2), 27-32
• 萩野裕章・野口宏典・島田和則・坂本知己 (2010): 風洞実験による人工砂丘防風効果範囲の推定, 九州森林研究, No.63, 134-136
• 堀田新太郎・畑中勝守・田中寛好・小泉圭右・大塚香織 (2000): 人工砂丘周辺の風の場による砂丘形状決定に関する研究, 砂防学会誌, 53(2), 22-33
• 樫山徳治・松岡広雄・佐伯正夫 (1971): 人工砂丘の風速減少作用の一例, 日林講, 82, 269-271
• 根本茂 (1967): 局地風を対象とした風洞模型実験の相似則, 農業気象22(3), 129-136

タイトルに関連する用語 (5件)： 人工 ,  砂丘 ,  防風 ,  風 ,  メカニズム