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J-GLOBAL ID:201102229936280428   整理番号:11A1039937

カキ果実のビタミンC含量の品種間差異および樹への非透水性マルチ処理によるビタミンC含量の向上

Varietal Difference in Fruit Vitamin C Content and Increase of Fruit Vitamin C Content by Water Impermeable Mulching Treatment of Japanese Persimmon Trees
著者 (5件):
資料名:
巻: 10  号:ページ: 225-231 (J-STAGE)  発行年: 2011年 
JST資料番号: L4829A  ISSN: 1347-2658  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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カキの主要品種を含む完全甘ガキ(PCNA)22品種,および非完全甘ガキ(non-PCNA)9品種についてビタミンC含量の品種間差異と果実発育ならびに成熟に伴う変化を明らかにした.併せて,栽培法によるビタミンC含量の増強について検討した.PCNA品種のビタミンC含量の平均値は,果皮で218 mg・100 g-1FW,果肉で84 mg・100 g-1FWであった.non-PCNA品種の平均値は,果皮で125 mg・100 g-1 FW,果肉で47 mg・100 g-1FWであり,PCNA品種の平均値が果皮ならびに果肉とも有意に高かった.また,ビタミンCに占めるデヒドロアスコルビン酸の比率は,non-PCNA品種の方が高かった.果実発育と成熟に伴うビタミンC含量の変化は,’富有’,’早秋’,’刀根早生’とも幼果の時期をピークとして成熟期になるまで減少していったが,減少量は品種によって差が認められた.’富有’の樹冠下に非透水性マルチを被覆するとビタミンC含量の増加が認められ,収穫時の果肉中のビタミンC含量は2007,2008の両年とも約134 mg・100 g-1FWとなり,無処理区の117 mg・100 g-1FW,111 mg・100 g-1FWより高くなった.この要因としては,濃縮効果以外に水分ストレスによるビタミンC生合成の活性化の可能性が示唆された.(著者抄録)
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分類 (3件):
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果樹  ,  植物の生化学  ,  植物に対する影響 
引用文献 (22件):
  • 赤阪信二・今井俊治.2002.モモの成熟期における反射フィルムマルチが樹体および果実形質に及ぼす影響.広島農技セ研報.72: 19-23.
  • 赤阪信二・池田裕朗・渡邊弥生・甲村浩之.2008.シートマルチがレモンとハッサクの果実品質,抗酸化活性およびアスコルビン酸含量に及ぼす影響.広島総研農技セ研報.83: 11-16.
  • 馬場紀子.2000.カキの一般成分と機能性.p. 275-277.津志田藤二郎編著.地域農作物の品質・機能性成分総覧.サイエンスフォーラム.東京.
  • Homnava, A., J. Payne, P. Koehler and R. Eitenmiller. 1991. Characterization of change during ripening of oriental persimmon. J. Food Quality. 14: 425-434.
  • 飯久保昌一・古橋信哉・星野正和・山本正幸.1954.柿果のビタミンC含有量の遺伝に関する研究(第I報).東海近畿農試研報園芸部.2: 42-56.
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