抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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放射線照射唐辛子と,加工処理の異なる市販唐辛子をESRで解析した。加工処理は天日干し,機械的加工処理(加熱殺菌,粉末化など)である。一定量の試料で計測した。唐辛子のESRスペクトルはg=2.00の鋭い1本線信号が検出された。これは有機フリーラジカル由来の信号と考えられる。加熱処理のラジカル生成への関与は必ずしも大きくないと考えた。粉末化処理は唐辛子のラジカル生成に大きく関与していると考えた。放射線照射処理した試料ではESR信号強度は照射量が増すに従い増大した。粉末試料の信号強度と照射処理試料の信号強度とはほぼ同じ値を示した。放射線照射試料と非照射試料の緩和挙動と緩和時間(T
1,T
2)には差異があった。照射試料の緩和時間は非照射試料と比較し,T
1は増え,T
2は減少した。唐辛子は加工処理のうち,放射線照射処理と粉末化処理によるラジカル生成の影響が大きいことがわかった。(著者抄録)